トップ自ら銃撃…組内部に不安蔓延で強行か 山健組組長逮捕

12月4日(水)20時15分 産経新聞

中田浩司容疑者

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 神戸市内で今年8月、指定暴力団山口組直系「弘道会」系組員を銃撃したとして、対立組織の神戸山口組直系「山健組」組長の中田浩司容疑者(60)が逮捕された殺人未遂事件。指定暴力団を支える中核組織のトップ自らが実行犯として逮捕されるという前代未聞の事態に、関係者の間に衝撃が走った。兵庫県警は慎重に容疑を裏付けた上で逮捕に踏み切っており、今後動機の解明を進める。

 中田容疑者は昭和50年代に山健組傘下組織に入った。平成27年の山口組分裂後は神戸山口組の井上邦雄組長(71)のもとで組を支え、30年5月には井上組長から山健組組長のポストを譲られた。

 山健組は山口組の5代目組長を輩出するなど、以前は「山健にあらずんば山口組にあらず」と呼ばれるほどの“名門”だった。今年4月に山健組ナンバー2の若頭が山口組直系「弘道会」系組員に刃物で刺され重傷を負う事件が発生。8月の銃撃事件はその仕返しとみられるが、かつて数千人の組員が存在した組織のトップ自らがなぜ銃撃を実行したのか。

 ある捜査関係者は「山口組の勢力が神戸山口組を圧倒するようになった。銃撃した組員が逮捕後の長期にわたる服役を終えた後、今まで通り組が存在しているという保証はない。内部でそうした不安感が蔓延(まんえん)しているため、組長本人が実行せざるを得なかったのではないか」と推測する。

 中田容疑者は逮捕後の県警の調べに詳細な供述をしていないとみられる。中田容疑者を知る関係者は「ほかの誰にも知られたくない特別な事情があったのかもしれない」と話していた。

産経新聞

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