小2女児殺害し線路に遺棄、小林遼被告に無期懲役判決

12月4日(水)21時19分 読売新聞

 新潟市西区で昨年5月、下校途中の小学2年の女児(当時7歳)を殺害、遺棄したとして、殺人や強制わいせつ致死罪などに問われた元会社員小林はるか被告(25)の裁判員裁判で、新潟地裁は4日、無期懲役(求刑・死刑)の判決を言い渡した。山崎威裁判長は「抵抗できない弱者を狙った無差別的な犯行」と断じたが、「同種事件と比べて際立って残虐とまでは言えず、死刑は選択できない」と述べた。

 判決によると、小林被告は昨年5月7日午後、女児を車ではねて後部座席に乗せ、首を絞めて気絶させて連れ去った。同区の駐車場に止めた車内でわいせつな行為をした際、女児が意識を取り戻して声を上げたため、首を手で絞め殺害。遺体をJR越後線線路に遺棄し、電車にひかせた。

 弁護側は「首を絞めたのは気絶させるため」と傷害致死罪の適用を主張して「長くとも懲役10年が相当」と訴え、殺意の有無が争点となったが、山崎裁判長は、首を絞めた行為を「人が死ぬ危険性が高いことは子どもでも分かる」と指摘。小林被告が女児の呼吸や脈を確認しながらも、救命措置を取らなかった点を重視し、「死に至らしめる危険があると認識していた」と殺意を認定した。

 被害者参加制度を利用した女児の両親は意見陳述で極刑を求めており、検察側は論告で「下校途中の女児を物色するなど計画的犯行に匹敵する」と主張したが、判決は計画性を否定。山崎裁判長は「死刑選択を否定的にさせる大きな事情」とし、「遺族の悲痛な思いは察するが、慎重さと公平性は特に求められる」とした。

 判決の後、山崎裁判長は「生きて罪を償うことになった以上、命が尽きるその瞬間まで一瞬たりとも謝罪の気持ちを忘れないでください」と小林被告に語りかけた。

 女児の両親は4日、代理人弁護士を通し、「私たちの宝物である娘の命を奪った以上、死刑でも足りない。これでは娘が浮かばれない。残念という言葉では言い尽くせない気持ちです」とコメントした。

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