新日本酒紀行「御慶事」

12月5日(日)6時0分 ダイヤモンドオンライン

創業約200年の歴史ある酒蔵 Photo:Aokisyuzou

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小さな蔵が笑顔で醸す、
人生節目の慶び事に寄り添う酒


 大正天皇ご成婚の折、「最高の慶(よろこ)び事」を記念して酒名に付けた青木酒造は、茨城県古河市に唯一残る酒蔵だ。


「7.5代目蔵元です」と笑顔で話すのは長女で専務の青木知佐さん。酒造りを手伝い、営業で全国を駆け回る蔵の顔だが、若いときは家業を継ぐ気はなく、大学卒業後は医療の道へ進み、看護師として集中治療室に立った。「蔵で人手が足らず、弟は高校生で……」と7代目の父と母から請われて2014年に蔵入りした。弟が8代目を継ぐまでのリリーフだから、7.5代目を名乗る。


 酒の販売は地元が主で、県外では無名の蔵だったが、知佐さんが蔵に戻った翌年の品評会で優秀賞を受賞、発表会場では「どこの蔵?」と囁かれた。その次の年に英国と米国で開催された日本酒品評会で上位入賞し、全国新酒鑑評会では金賞を受賞。一気にその名が広まり、国際線のビジネスクラスで提供される酒に選ばれ、全国区に躍り出た。


 きれいなうま味のある酒を設計するのは、13年から杜氏を務める箭内和広さんだ。会津の酒蔵で修業して、南部杜氏資格を有し、冬の酒造期間だけ蔵入りする職人杜氏で、「笑いながら造った酒は、飲む人も笑顔になる」が信条。


 蔵人と家族総出の現場は始終和やかだ。原料米の8割は県産を用い、栽培は信頼する市内の2軒の農家に委託。仕込み水は利根川の伏流水、酵母は茨城県の酵母と、地酒を究める。


 新築祝いや結婚出産祝いに指名買いされる酒「御慶事」、味の秘密は、造り手みんなの笑顔にも。



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