三浦瑠麗に自民党山口県連から「54万円」、党本部の8万円とは別に高額講師料が! 田崎史郎にも計38万円

12月10日(月)6時55分 LITERA

テレビ朝日『朝まで生テレビ!』(18年11月30日放送)

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いきなりだが、記事を訂正しなければならない。先日、本サイトでは、「田崎史郎だけでなく三浦瑠麗らにも自民党本部から金が!」と題した記事を配信。2017年分の政治資金収支報告書において、自民党が「遊説及び旅費交通費」の名目で、国際政治学者の三浦瑠麗氏に8万7580円を支出していた事実を指摘した。


 この記事をめぐっては、安倍応援団や三浦瑠麗ファンから「ただの交通費ではないか」「たったの8万円で何を言いがかりをつけているのか」などという批判も寄せられていたのだが、調べてみると、自由民主党本部から三浦氏に払われた金額は8万円だけではなかった。


 先日の記事で指摘した8万7580円は、自民党本部から昨年11月9日に「遊説及び旅費交通費」として支出されていたもの。ところが、自民党本部ではなく地方支部連合会の2017年分政治資金収支報告書を閲覧してみると、安倍首相のお膝元でもある自由民主党山口県支部連合会が、「政治資金パーティー開催事業費」として、こんな支出項目を掲載していたのだ。


〈講師料 540,000 (株)山猫総合研究所〉


 この「山猫総合研究所」というのは、三浦氏とその夫が代表取締役を務めている会社だ。日付は、自民党本部から8万7580円の支出のあった約一週間後、11月15日である。


 つまり、三浦氏は自民党本部からの8万7580円とは別に、自民党山口県連から54万円の支払いを受けていたというわけだ。合計すると、合計62万7580円である。


 一体これは何の金なのか。三浦氏はこの54万円の支払いの少し前、10月29日に自民党山口県連が主催した「政経セミナー」で講演会をおこなっていた。前述したように、山口県連といえば安倍首相のお膝元。セミナーには、安倍首相の弟で県連会長の岸信夫衆院議員や、三浦氏が共著を出版している高村正彦元副総裁の息子である高村正大衆院議員、安倍首相の子飼いとして有名な江島潔参院議員、林芳正文科相(当時)らがずらりと顔を揃えていた。


 今回、判明した山口県連からの54万円はこのセミナーの講師料であり、一方先に指摘した本部からの8万7580円はその旅費だったという可能性が高い。


 しかし、だとしたら驚くのはその金額の高さだ。全国紙政治部記者もこう首をひねる。


「政治評論家や政治ジャーナリストが政治家や政党のセミナーに招かれることはよくありますが、国民の目があるので、表向きの講演料は、通常より低く抑えるというのが慣例になっている。自民党で交通費プラス10万円から20万円が相場、野党だと 3〜5万円程度、あるいは交通費のみで講師料はゼロというケースも少なくない。それが三浦氏のような若手学者で54万円とはちょっと驚きの金額ですね」


 だが、こうした高額講演料は三浦氏だけではない。安倍応援団コメンテーター・田崎史郎氏にも同様の自民党からの支出が浮かび上がった。


●田崎史郎には2017年に計38万円、2016年に計43万円の支払い


 本サイトは、田崎氏についても三浦氏と同じく、昨年11月9日に自民党本部が「遊説及び旅費交通費」の名目で8万3780円を支出していたことを報じた。
 
 ところが、自民党宮崎県支部連合会の政治資金収支報告書を確認すると、こちらでは10月24日に「政治資金パーティー開催事業費」の「講師料」として、田崎氏に30万円が支出されていた。自民党本部からの支出と合計すると、38万3780円である。


 田崎氏は9月23日に自民党宮崎県支部連合会が主催の「政経セミナー」で講演をおこなっている。田崎氏が受け取ったのはこの講演のギャラであり、講演料30万円は宮崎県連から、旅費交通費8万3780円は本部から支払われたということではないだろうか。


 さらに田崎氏の場合、2016年分の収支報告書でも、同様の構図の支払いがあった。2016年5月9日に自民党本部が6万8980円を田崎氏に支出しているのだが、その少し前、同年4月25日に自民党鳥取県連が、「組織活動費(青年部・局対策費)」の「合同大会講演料」として18万340円、「組織活動費(女性局活動費)」の「合同大会講演料」としても同じく18万340円をともに支出していた。田崎氏は4月24日に開かれた自民党鳥取県支部連合会の青年部・青年局・女性局・合同大会で講師として講演しており、これも合計42万9660円が旅費と講師料が別々に支払われたということだろう。


 それにしても、自民党はなぜ、1回の講演について、旅費を本部から、講師料を県連から、というような複雑な支払い方をしているのか。この点について、事実確認も含めて自民党本部に電話およびFAXで問い合わせたが、回答締切日から丸1日以上待たされた挙句、「インターネットの独立系報道メディアからの取材への対応につきましては、検討中につき、今回は回答を差し控えさせていただきます」(会計課担当者)と取材拒否だった。
 
 党総裁である安倍首相が『真相深入り! 虎ノ門ニュース』や『言論テレビ』などの“ネット独立系報道メディア”に嬉々として出演しているのに、一体何を言っているのだろう。それとも、何か答えられない理由があるのか。


●音喜多駿に代表される「単なる講演料」という意見の意識の低さ


 それはともかく、昨年分だけで、三浦氏に約63万円、田崎氏に約38万円が自民党から支払われていたことは、紛れもない事実である。前回記事を配信した際には、冒頭で指摘したように、安倍応援団や三浦瑠麗ファンから「ただの交通費ではないか」「たったの8万円で何をいいがかりをつけているのか」などという批判が寄せられていた。また、音喜多駿・東京都議会議員も記事をリツイートするかたちで〈どう考えても、単なる講演料でしょう…。なんでもかんでも言いがかりをつければよいというものではありません。あ、安すぎる金額で引き受けている!癒着だ!という高度な批判なのか??〉と投稿していた。彼らは、この金額でも「たんなる講演料への言いがかり」「たったの63万円でガタガタ言うな」と言うのだろうか。


 しかも、問題は金額の多寡ではない。前回記事でも書いたが、音喜多議員のように理解していない意識の低い政治家もいるようなので再度言及しておこう。本サイトが問題にしているのは、三浦氏や田崎氏が自民党の講演会を引き受け、その結果、金を受け取る一方で、テレビに出演しては安倍政権への露骨な擁護を繰り返してきたという姿勢についてだ。


 三浦氏や田崎氏が学者やジャーナリストとしてテレビに登場し、コメンテーターとして発言する行為は、社会に多大な影響を与えている。だが、安保法制や共謀罪といった嘘や矛盾、問題点が噴出した法案審議や、政治の私物化が露わとなった森友・加計問題などについて、三浦氏は政権側にひと言申したフリをしつつも最終的には安倍政権を肯定する発言をおこない、田崎氏にいたっては共演者から“政権の代弁者”と認定されるほどにあからさまな“安倍官邸のスポークスマン”として立ち回ってきた(詳しくは前回記事を参照 https://lite-ra.com/2018/12/post-4402.html)


 もし、三浦氏も田崎氏も、誰の目にもあきらかな安倍政権の問題について、批判すべきところでしっかり批判をおこなっているのであれば、話は別だ。しかし、三浦氏にしても田崎氏にしても、テレビで政権を擁護する発言を繰り返してきた。そうしたテレビ出演の裏で、自民党の政治資金パーティで講演をおこなっているというのであれば、その言論に疑問符がつくのは当然の話だ。しかも、三浦氏が講演をおこなった山口県連の「政経セミナー」はこの1回で4837万円、田崎氏が講演した鳥取県連の「政経セミナー」もこれだけで2392万円もの政治資金を集めている。ようするに、自民党のカネ集めに協力したかたちになっているのだ。


 さらに、今回、二人については、高額のギャラをもらっていたことが判明した。これはもはや“ビジネス”と呼ぶのに十分な金額であり、この報酬が政治評論に影響を与える可能性を指摘されてもやむを得ないだろう。


 実際、地位や利権、情報などのおいしい餌を与えて味方を増やしていくやり方こそ、安倍首相の常套手段である。それは、お金だけではない。田崎氏は“スシロー”と呼ばれるほどに安倍首相と会食を重ねる“アベ友”であり、三浦氏も会食のほか、今年には安倍首相が開催する「安全保障と防衛力に関する懇談会」の有識者メンバーにも抜擢された。こうして政権批判がしづらい“ズブズブの関係”はつくり上げられていくのではないか。


 学者や政治ジャーナリスト、評論家という肩書きの者たちが嬉々として権力者との会食や政府系の会議に馳せ参じ、政権与党から講演料として平気でカネを受け取り、そして、そういう連中こそが、コメンテーターとしてメディアで重宝されている。こんな状況を許していたら、それこそ権力チェックなどできるはずがないだろう。


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