週刊地震情報 2023.12.10 伊豆半島東方沖で最大震度3の地震 過去には群発地震

2023年12月10日(日)12時30分 ウェザーニュース

2023/12/10 10:22 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、前週とほぼ同じ水準です。
関東、東北の陸域や沿岸で地震がやや目立ち、西日本の太平洋側でも地震が散発的に起きました。震度3以上の地震は1回発生しています。(12月4日〜10日10時の集計)

国内:伊豆半島東方沖でM3.9 2006年震度5弱の震源近く

伊豆半島東方沖の地震

4日(月)11時21分頃、伊豆半島東方沖を震源とするマグニチュード3.9、深さ7kmと推定される地震が発生しました。この地震で静岡県熱海市で最大震度3、神奈川県湯河原町で震度2の揺れを観測しています。
伊豆半島東方沖が震源の地震で震度3以上を観測するのは2019年7月以来、約4年ぶりです。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
伊豆半島東方沖は地下のマグマ活動が起因と考えられる浅い地震が多く発生していて、群発地震になるケースもあります。最近では2009年の活動が活発で、今回よりも少し南の伊東市の沖合で地震が多発。2006年の活動では今回の震源近くでマグニチュード4.5、最大震度5弱を観測する地震が発生しました。
また、1989年の活動の際は手石海丘で海底噴火が発生しています。

世界:バヌアツ近海でM7.1 周辺では微弱な津波

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も規模が大きかったのは、バヌアツ近海で発生したマグニチュード7.1の地震です。
日本時間の7日(木)夜、南太平洋バヌアツ近海でマグニチュード7.1、深さ約48kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは西南西ー東北東方向に圧力軸を持つ、逆断層型と解析されています。
震源が周辺の島から少し離れていたため、揺れによる影響は出ていません。震源に近いバヌアツのタンナ島では10cm未満の海面変動(微弱な津波)を観測しました。
バヌアツやフィジー近海は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に位置し、プレート同士が複雑に入り組んでいるため、様々なタイプの地震が発生します。2007年には今回とほぼ同じ震源で、マグニチュード7.1の地震が発生しました。
また、深さが100km以上の深発地震や、10km前後の浅い地震も起きることがあり、地震のタイプによって影響が変わってきます。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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