安倍昭恵「桜を見る会」私物化の実態! 自分が入れこむビジュアル系バンドやトンデモスピ仲間も招待、ケータリング業者も昭恵人脈

12月7日(土)7時0分 LITERA

2019年の「桜を見る会」(首相官邸HPより)

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 安倍首相とジャパンライフ会長の関係は父の代からの付き合いだった──。本サイトでは先日、1984年に安倍晋太郎外相のニューヨーク訪問にジャパンライフの山口隆祥会長が同行した際、当時、晋太郎氏の秘書を務めていた晋三氏も随行していたのではないかと伝えたが、本日、外務省が当時の資料を提出。その記録から、安倍首相をはじめ、晋太郎氏の妻で安倍首相の母である洋子氏らが随行していたことが判明したのだ。


 安倍首相は2日の参院本会議で、山口会長との関係について「過去、私が招待された多人数の会合等の場で同席していた可能性までは否定しないが、山口氏と一対一のようなかたちでお会いしたことはなく、個人的な関係は一切ない」と断言していた。だが、実際には、晋太郎外相が山口会長に会ったというニューヨーク訪問に秘書として同行していたのだ。これにより、約35年前から“家族ぐるみ”の付き合いがあったのではないかという疑惑はさらに濃厚になったと言えよう。


 しかも「桜を見る会」の招待者をめぐっては、安倍首相と同時に「昭恵枠」も世間を騒がせている。


 いま注目が集まっているのは、安倍首相が山口会長を招待した2015年の「桜を見る会」では、昭恵氏が熱を入れるビジュアル系バンドのボーカルが招待されていた件だ。


 その人物はビジュアル系バンド「Versailles」のボーカル・KAMIJO。KAMIJOは2015年4月18日、桜の木の前で安倍首相を中心にして撮られた集合写真をTwitterにアップし、こう投稿していた。


〈安倍総理にお招きいただきまして桜を見る会にお邪魔してきました!まだまだ沢山咲いているんですね。このような貴重な場に参加させていただきとても光栄です。ありがとうございました!〉


 この集合写真では、KAMIJOのほかにもダイアモンドユカイや8.6秒バズーカーといった芸能人も一緒に写り込んでおり、いわゆる「芸能人枠」の招待者のようにも思える。だが、じつはこのKAMIJOは、昭恵氏との深い関係をSNSに投稿していた。


 それは、「桜を見る会」に招待される前年の2014年9月4日にKAMIJOがTwitterに投稿した一枚の写真。『ベルサイユのばら』のオスカルのような派手な軍服衣装に身を包んだKAMIJOが、まるで宮殿のなかのような赤絨毯敷きの階段に足を組んで腰掛けているというもの。いかにも歴史を感じさせるこの階段、どこかで見覚えが……と思ったら、なんと公邸の西階段だった。


 所属レコード会社の投稿によると、KAMIJOは『首相公邸CH.安倍昭恵の幸せのカタチ』なるネット動画の収録のために首相公邸に招かれ、そのときにこの写真を撮影したらしい。そして、KAMIJO の2016年1月のブログでは、その内幕が明かされていた。


〈昭恵さん曰く、やはり首相公邸のあの階段で座って写真を撮ったのは僕以外誰もいないそうで、あらためてお褒めいただいてしまいました。〉


 この公邸の西階段といえば、安倍首相が幻冬舎の見城徹社長や秋元康らと「組閣ごっこ」の写真を撮っていたのと同じ場所。安倍首相がお友だちとごっこ遊びに耽る一方、昭恵氏はお気に入りのV系アーティストを公邸に招待してコスプレ撮影会を開催していたわけだ。


 言っておくが、この西階段は戦前からずっと内閣発足の際に使われてきた日本の憲政史を象徴する場所(2002年9月の以降の組閣時は現官邸で撮影)。そこに立てるのは本来、国会の指名を受けた総理大臣と天皇から認証を受けた国務大臣だけであり、だからこそ首相公邸への改修の際もこの西階段は建築当時の状態に復元された。それを安倍夫妻はお友だちへのサービスとして「組閣ごっこ」をしたりコスプレ撮影会をする場所として「私物化」していたのである。その上、昭恵氏は「あの階段で座って写真を撮ったのは誰もいない」と言って褒めたというのだから、呆れてものも言えない。


 しかも、「Versailles」のYouTubeオフィシャルチャンネルが2016年12月26日に公開した「Special Comment」と題した動画では、「内閣総理大臣夫人 安倍昭恵様」として昭恵氏が紹介され、「KAMIJOさんとは日頃から仲良くさせていただいております」などと述べているのだが、その動画が撮られているのも、やはりこの公邸西階段だった。


「総理大臣夫人」という肩書をお友だちのためにフル活用し、公的イベントでも招待枠を持つ……。これの一体どこが「私人」だという話だが、しかし、昭恵氏の公私混同はこれだけにとどまらない。


 たとえば、昭恵氏が一緒に明治天皇陵を訪れ教育勅語を朗唱するなどの“スピリチュアル仲間”というような関係にある赤塚高仁氏という人物がいる。この赤塚氏はオカルト偽史である「日ユ同祖論」本の著者でもあり、その著書を読んだ昭恵氏が2015年にアプローチし、急速に親しい関係に。もちろん、2017年の「桜を見る会」に赤塚氏が招待され、さらに2016年には公邸西階段で一緒に写真を撮っている。


 功労者をねぎらう「桜を見る会」に、教育勅語を一緒に朗唱する“スピ友”を招待し、やっぱり公邸で写真を撮る……。だが、もっと重要なのは、この赤塚氏が2015年6月5日付のブログで、伊勢志摩サミットの開催地決定について事前に昭恵氏から聞かされていたと綴っていたことだ。


〈正月の3日、安倍昭恵さんとお会いしてからずっと祈って来た伊勢志摩サミット。
昨日の午後、安倍総理から正式決定の発表がありました。
 嬉しいです。(中略)
 発表の前日に昭恵さんから
「わたしは、首脳たちの夫人を伊勢神宮にお連れします。
会議や話し合いで変わらないものが、きっと感じることでわかること、あると思うの
男たちに変えられないもの、女性ならできることあるわ」
と、聞かされていたので
きっと伊勢に決まるのだな・・・と思いましたが、昭恵さん天晴れです!〉


 この伊勢志摩サミット開催決定については、森友学園の籠池諄子氏も発表7時間前に「昭恵さんから電話があって、賢島(伊勢志摩)でサミットをやることが決まった!」と話していたという疑惑が浮上したが、昭恵氏はこのように自分のお友だちを「桜を見る会」に招待するだけではなく、政府の重要発表まで事前に漏らしていたのである。


 驚愕の「私人」による政治の私物化……。恐ろしいのは、その大きさだろう。しんぶん赤旗日曜版12月1日号では、昭恵氏がらみの「桜を見る会」招待者をネット調査。すると、昭恵氏は名誉会長を務めたスキーイベントや昭恵氏が校長を務める「UZUの学校」、昭恵氏がつくったマラソンチーム「TEAM A」などの関係者らが十数人単位で「桜を見る会」に招待されていたことが判明。2013〜19年のあいだで「昭恵枠」で招待された可能性がある人は累計143人にのぼることがわかったのだ。


 無論、これはSNSの投稿などから分析した結果であって、氷山の一角にすぎない。赤旗の取材では2017年に地域活動の交流イベント後の懇談会で昭恵氏と名刺交換をしただけの人物が、その後、毎年招待状が届いていることを明かしているように、昭恵氏は幅広く招待状をばらまいていただろうことは想像に容易いからだ。


 安倍首相と菅義偉官房長官は「総理・昭恵枠」を約1000人と答弁しているが、安倍首相が約800人も地元からツアーを組んで招待し、昭恵氏はこうして贔屓のV系ミュージシャンから名刺交換をしただけの人まで広く招待状を送っているのに、果たして約1000人でおさまるものなのか。疑問は膨らむばかりだろう。


 しかも、こうした昭恵氏の公私混同が甚だしい傍若無人な振る舞いを、「またか」などと看過することはできない。というのも、昭恵氏の人脈は安倍首相にもつながるものだからだ。


 本サイトでは、2013年から19年まで「桜を見る会」のケータリング業務を独占して請け負ってきた「JCコムサ」という企業と安倍夫妻の関係について取り上げてきたが(詳しくは既報参照https://lite-ra.com/2019/11/post-5086.html)、このJCコムサの大河原愛子社長の弟で同社の取締役を務めるアーネスト・M・比嘉氏は、今週発売の「週刊文春」(文藝春秋)のインタビューで、比嘉氏の妻が昭恵氏の聖心女子学院の先輩にあたり、昭恵氏とはボランティア活動を通じて交流を深めたと回答。その“家族ぐるみ”の付き合いを明かしている。


「総理や昭恵さんとは長い付き合いの友達として、食事をしています」
「僕とワイフと総理と昭恵さんとの関係があって、姉(コムサ会長の愛子氏)にも昭恵さんを紹介した。ファミリーですから」
「加計さんとは、安倍さんの紹介で会いました。総理が友達を呼ぶ集まりのときに、ご一緒しています」


 つまり、昭恵氏を通じて比嘉氏は安倍首相とも親交を深め、あの加計学園の加計孝太郎理事長とも関係を持っているというのだ。さらに「週刊文春」は、2011年4月に比嘉氏がウェンディーズ・ジャパン合同会社を設立した際にも安倍氏が祝辞を贈ったという関係者のSNS投稿を発掘している。ようするに、比嘉氏と安倍首相の付き合いはプライベート以外にも及んでいるというのである。


 昭恵氏を発端に安倍首相も“家族ぐるみ”の付き合いを深めてきた企業が、安倍首相が主催者となってから「桜を見る会」でケータリング事業を独占し、しかもその契約金額は2013年は972万2000円だったのが、今年は2191万3232円にまで膨れ上がっている──。ここに安倍首相の関与はなかったのか。安倍夫妻の「お友だち優遇」の実態をさんざん見てきた国民から疑いの目を向けられてもけっして不思議ではないだろう。


 昭恵氏による「総理夫人」という肩書を使ったやりたい放題は、森友学園との不当な土地取引および公文書改ざんという国家的な重大問題に発展し、自殺者まで出してしまった。だからこそ、「桜を見る会」の問題でも、「また昭恵夫人か」と終わらせてはいけないのだ。


(編集部)


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