若手の芽を摘んでる? 立憲民主・菅直人が元気な理由

12月14日(木)7時0分 文春オンライン


当選13回を数える立憲最長老 ©文藝春秋


 野党第一党・立憲民主党の最高顧問・菅直人元首相(71)が存在感を増している。


 菅氏といえば東日本大震災当時の政権担当者で、その後のライフワークは原発ゼロ。12月7日の自らのブログでは「原発ゼロ実現の国民運動の先頭に立憲民主党」と記した。おりしもこの日は党エネルギー調査会の初会合があり、枝野幸男代表が出席して「1日も早い原発ゼロを目指すことは、立憲民主党に期待されている大事なテーマだ」と力説。我が意をえたりと、菅氏は2日後にはまたブログで「次の国政選挙が原発ゼロのチャンス」と再来年の参院選戦略まで示してみせた。


 意気軒昂なのは理由がある。


「実は党内の“最大派閥”は旧菅グループなんですよ」(立憲民主党関係者)


 今回の立憲ブームに乗り、菅内閣で首相補佐官を務めていた阿久津幸彦氏ら落選組が次々に復活。気がつけば10人を超える勢力に。


「そもそも、今の立憲執行部は、菅内閣そのものです」(同前)


 代表の枝野氏は震災当時の官房長官で、幹事長の福山哲郎氏は官房副長官。菅官邸の中心メンバーが立憲民主党の中枢なのだ。菅氏本人と、当時の経産相だった海江田万里氏は最高顧問に就き「菅氏の鼻息は荒い」(同前)のも、当然かもしれない。


 もともとミニ政党の社会民主連合から政治生活を始めた菅氏。新党さきがけに合流し、自社さ政権で厚生大臣となると、薬害エイズ問題追及で時の人に。1996年に、鳩山由紀夫氏と民主党を結党した。


「この時、さきがけ前代表の武村正義氏らの参加を認めず、『排除の論理』と言われました」(政治部記者)


 その後総理にまで上り詰めた菅氏だが、民主党の“負のイメージ”の代表格として、直近2回は小選挙区で落選し、比例区で復活していた。


「総理経験者が数少ない比例の枠を奪い、若い政治家の芽を摘んでいると批判されていました」(同前)


「最終戦」と訴えた今回の衆院選では、立憲民主党に参加し、小選挙区で勝利。“土菅(どかん)戦争”と呼ばれた対立候補の土屋正忠氏は、自民党の比例区定年制のため、比例復活できず、議員バッジを失った。


 立憲関係者の間では「次も出るのでは」と囁かれる菅氏。かつて、小沢一郎氏に「しばらく静かにしておいてほしい」と語ったことがあったが、今そう言いたいのは枝野氏?



(「週刊文春」編集部)

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