2週間天気 17日~23日頃 強烈寒波 日本海側は冬の嵐 太平洋側も真冬の寒さ

2023年12月14日(木)12時1分 tenki.jp

17日(日)以降は強烈寒波が襲来。北海道の日本海側から北陸は大雪や猛吹雪の恐れ。近畿北部から山陰も所々で雪が降るでしょう。太平洋側も真冬の寒さになりそうです。

強烈寒波流入 日本海側は大雪や猛吹雪の恐れ

15日(金)から16日(土)は低気圧が日本海から東北付近を進み、前線が西日本から東日本を通過するでしょう。九州から東北は雨、北海道は雪が降りそうです。
17日(日)から18日(月)頃は、冬型の気圧配置が強まり、今季一番の寒気が流れ込むでしょう。上空1500メートル付近に平地で雪を降らせる目安となるマイナス6℃以下の寒気が西日本まで流れ込み、さらに強いマイナス12℃以下の寒気が北日本付近に流れ込む予想です。北海道の日本海側から北陸は雪が降り、大雪となる恐れがあります。風も強まり、大荒れの天気となる所もあるでしょう。猛吹雪となる恐れもあり、交通機関への影響に警戒が必要です。近畿北部から山陰でも所々で雪が降り、標高の高い所を中心に積雪となる所があるでしょう。九州北部も雪の降る所がありそうです。太平洋側にも冷たい風が吹き付けるでしょう。
19日(火)は低気圧の影響で、沖縄や九州から近畿、北陸を中心に雨、東北と北海道で雪が降るでしょう。
20日(水)から21日(木)頃も冬型の気圧配置が強まり、再び強い寒気が流れ込むでしょう。日本海側は雪が降り、降り方が強まりそうです。JPCZ※が顕在化する予想で、北陸から山陰の平地でも雪の降り方に注意が必要です。車は冬の装備で、路面状況の変化に注意が必要です。
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。

北海道〜北陸は雪や雨の日が多い

22日(金)以降も北海道から北陸を中心に雪や雨の降る日が多いでしょう。太平洋側は晴れる日が多いですが、25日(月)から27日(水)は所々で雨が降りそうです。

気温急降下

最高気温は16日(土)頃までは東北から九州は平年より高い所が多いでしょう。関東から九州では20℃くらいまで上がる所もありそうです。
17日(日)以降は寒気が流れ込み、最高気温は平年並みか平年より低くなるでしょう。北海道は厳しい寒さで、札幌市も真冬日(最高気温0℃未満)の日が多くなりそうです。東京都心も10℃前後の日が増えて、冬の寒さとなるでしょう。名古屋や大阪、福岡は10℃に届かず、真冬並みの寒さとなる日が度々ありそうです。
急に厳しい寒さとなりますので、万全な寒さ対策をなさってください。

ノーマルタイヤの危険性

雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。
雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。

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