今冬初寒波で雪国はすでに50cm近く積雪増加 北関東含め17日(木)頃まで大雪に警戒

2020年12月14日(月)16時0分 ウェザーニュース

2020/12/14 16:06 ウェザーニュース

今日14日(月)の日本付近は強い冬型の気圧配置となり、北海道の上空5000m付近には−40℃以下の第一級の寒気が流れ込んでいます。これから17日(木)頃にかけて寒気は居座って、この冬初の「寒波」となる見込みです。
北海道だけでなく、東北や北陸の内陸部でも雪が断続的に強く降り、積雪が急増しています。今日16時までの24時間で降った雪の量は、山形県大蔵村・肘折で48cm、北海道岩見沢市で42cm、新潟県津南町で20cmに達しました。午前中に初雪を観測した富山市でも16時で8cmの雪が積もっています。

北陸の山沿いなどは1m超の積雪のおそれ

17日(木)夜までの積雪の予想

明日15日(火)以降も日本海側の広い範囲で断続的に雪が降り、積雪はさらに増えていきます。特に北よりの風と西よりの風がぶつかり合う収束線が形成され、活発な雪雲が次々に流れ込む北陸の山沿いで雪が多く、ウェザーニュースでは、17日(木)までに最大で1m以上の雪が積もるおそれがあると予想しています。
東北日本海側も内陸部や山沿いで1m近い雪が降り、関東北部の山沿いや中国山地なども大雪となる見込みです。今冬最初の積雪が、いきなり大雪となる所が多いため、真冬と同様の万全の雪対策が必要です。
また、沿岸部を中心に風が強く、瞬間的には25m/sを超えるような暴風になるおそれがあります。吹雪による視界不良や吹き溜まりにも注意をしてください。

名古屋や京都なども雪の可能性高まる

17日(木)夕方までの積雪マップ

寒波のピークとなる明後日16日(水)頃は太平洋側まで雪雲が拡大し、名古屋周辺など濃尾平野や、京都市なども雪の降るおそれがあります。濃尾平野の広い範囲や、京都南部で数cm程度の積雪を予想しており、油断はできません。
昨冬は観測史上最も遅い2月10日に初雪を観測した名古屋は、2か月近く早い、ほぼ平年並みの初雪となる見込みです。
各地で冬になって初めての本格的な雪となりますので、路面状況の悪化や凍結によるスリップ事故、転倒等に注意してください。積雪が急増するため、峠道等では冬用タイヤやチェーンなど滑り止めを装備していない車は立ち往生してしまうことも考えられます。気象情報とともに道路交通情報の確認も欠かせません。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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