富士山の周辺に吊るし雲 明日にかけての天気下り坂の予兆

2023年12月14日(木)11時10分 ウェザーニュース

2023/12/14 11:37 ウェザーニュース

今日14日(木)は富士山の周辺で「吊るし雲」が見られています。
上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、一度出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「吊るし雲」と呼ばれています。

上空に湿った空気が流れ込む

吊るし雲は、高い山の風下に現れます。
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という状況の時に発生しやすくなります。
上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。
時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
今日の富士山周辺では上空の西寄りの風が強まっていて、3000m付近で15m/s以上、4000m付近では20m/sを超えています。また、高気圧の中心が東に離れたことで、上空には少しずつ湿った空気が流れ込んできました。
今日の吊るし雲は明日15日(金)にかけての天気の崩れを示唆するものとなりそうです。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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