気づかぬうちに悪化させている!? 冬の手によくない5つのこと

2019年12月17日(火)5時55分 ウェザーニュース


2019/12/17 05:53 ウェザーニュース

今年も寒くなってきました。寒さとともに辛くなるのが、手荒れです。野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に手荒れ対策のポイントを教えていただきます。
野村先生は、「冬は空気の乾燥だけでなく、寒さで血行が悪くなり、肌に厳しい季節です」と言います。さらに生活のなかで、気づかぬうちに手荒れを悪化させてしまっているかもしれません。

(1)熱いお湯で手を洗う

寒い季節は、手洗いや水仕事でも熱めのお湯で手を温めたくなるものです。しかし、「温度の高いお湯で洗うと、皮脂が奪われてしまいます。かゆみのある人は、42℃で“かゆみセンサー”が刺激され、かゆみが悪化します。手を洗うときは、33~35℃のぬるま湯で洗うようにしましょう」(野村先生)

(2)毎回殺菌作用のあるせっけんを使う

インフルエンザなどが流行する季節。ウイルス対策として、殺菌作用のあるせっけんや洗浄剤を選ぶ人も多いでしょう。「殺菌作用のあるせっけんは、感染症予防として外出先から帰ったときなどに使います。ふだんは、肌に優しい無添加の固形せっけんを使いましょう」(野村先生)

(3)きちんと手をふかない

手洗いや水仕事のあと、さっとタオルに触れる程度、あるいは拭かないということはないでしょうか。「水滴が肌に残っていると、気化するときに肌の水分を奪ってしまいます。清潔なタオルなどで、やさしく水分を拭きとりましょう」(野村先生)

(4)肌に合わないハンドクリームを使う

「あかぎれや傷があるのに尿素系のハンドクリームを使用したり、乾燥が強いにもかかわらず軽めのローションタイプを使用したりするなど、選び方が間違っていると、せっかくのケアが台無しになってしまいます。自分の手の状態に合ったものを選びましょう」(野村先生)
【悩み別おすすめハンドクリーム】
・カサつき・粉ふき
→保湿系のクリーム。ワセリン、スクワラン、セラミドを含むものなど。
・ゴワゴワ(硬くなる)
→尿素系のクリーム。硬く角化した皮膚を柔らかくする効果が望める
・かゆみ、あかぎれ
→ビタミン系・かゆみ止め系クリーム。クロタミトン、ジフェンヒドラミンなどのかゆみ止め成分や、ビタミンE配合のクリームなど。

(5)「冬のかさつきは当たり前」と放置

手のひらや指先のカサつきは珍しくないことですが、野村先生はそれらが「手荒れの初期のサイン」と指摘します。「皮膚は、細菌などの異物の侵入や外部の刺激から身体を守り、水分の蒸散を防ぐなどの役割を果たす人間にとってとても大切な部分です。バリア機能が壊れると、さらに刺激に弱くなるので、初期の対応が大切です」(野村先生)
冬は手にとってつらいシーズンですが、適切なケアで手荒れなく過ごしたいものですね。


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