報道されるのは上野のシャンシャンばかり… パンダ国内最多の和歌山・アドベンチャーワールドに「不遇」の声

2017年12月20日(水)15時19分 BIGLOBEニュース編集部

アドベンチャーワールドのジャイアントパンダ

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上野動物園のジャイアントパンダ「シャンシャン」の一般公開が始まり、シャンシャンの様子や上野動物園の混雑ぶりなどを伝える報道が過熱している。しかし、上野動物園よりもパンダの繁殖に成功している和歌山県の「アドベンチャーワールド」の報道は少なく、ネットではマスコミに疑問を呈する声が多数あがっている。


アドベンチャーワールドでは、およそ2年に1回のペースでジャイアントパンダの繁殖に成功。昨年には「結浜(ゆいひん)」が産まれ、これまでに15頭ものジャイアントパンダが誕生している。現在は、父親の「良浜(らうひん)」、母親の「永明(えいめい)」、3歳になった双子の姉妹「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」 、1歳になった「結浜」の5頭が暮らしている。また、屋外運動場ではガラス越しではなく、直接間近でパンダの家族を見ることができる。


一方、上野動物園での赤ちゃんの公開は1988年に誕生した「ユウユウ」以来29年ぶりで、現在の飼育数は3頭。観覧はガラス越しで、約70倍の抽選に当たっても「シャンシャン」を見られるのはわずかな時間となっている。


それでも、“上野のパンダ”の方が反響や経済効果が大きく、取材もしやすいことから報道はシャンシャンに集中。テレビでは全国放送でシャンシャンを伝えることも多く、首都圏以外に住む人を中心に不満が噴出。「和歌山のパンダ、不遇。産んでも産んでも話題にならない」「全国放送で東京ローカル番組やめよう」「なんで、東京のパンダだけがチヤホヤされているのか全く理解できない」といった声が多数あがっている。また、これらのネット投稿に、「はじめて和歌山のこと知りました」といったコメントも寄せられている。


アドベンチャーワールドでは、パンダの夜の暮らしを見ることができるイベント「ウィンターナイト」を来年1月8日まで開催中。また、12月23日から25日にかけてクリスマス特別イベント「パンダファミリーのクリスマス」を開催する。日替わりで5頭にスタッフ手作りの氷のクリスマスケーキなどが贈られる。

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