今週末 さらに強い「大寒波」襲来 再びJPCZ発生で平地で大雪 立ち往生に警戒

2022年12月20日(火)16時48分 tenki.jp

18日(日)から19日(月)にかけて新潟県を中心に記録的な大雪となりましたが、22日(木)の夜から冬型の気圧配置が強まり、今回の寒気よりさらに強い寒気が流れ込むでしょう。JPCZも発生するため、東北から北陸を中心に平地でも大雪に警戒が必要です。

18日(日)から19日(月) 記録的な大雪

18日(日)から19日(月)にかけては強い寒気の影響で、日本海側を中心に広く積雪となりました。JPCZ※が発生し、特に発達した雪雲が次々と流れ込んだ新潟県や山形県を中心に平地も含め記録的な大雪となりました。(※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。)
15時までの最深積雪は山形県大蔵村肘折で232センチ(6時)と12月1位の積雪を更新しました。平地でも積雪が急増し、新潟県柏崎市では91センチ(2時)を観測。12月に90センチ以上となるのは36年ぶりでした。
新潟県などで車の立ち往生が発生したり、北陸を中心に停電が発生したりするなど、被害もでています。

21日(水)から22日(木)は広く雨

21日(水)から22日(木)にかけて前線を伴った低気圧が日本付近を通過する予想です。21日(水)は九州から東海にかけて、22日(木)は九州から北海道にかけて天気が崩れるでしょう。低気圧や前線に向かって、暖気が流れ込むため、雪ではなく雨の降る所が多くなりそうです。北陸など積雪が急に増えた所でも雨が降るため、なだれや屋根からの落雪に注意が必要です。

23日(金)頃から 今回よりさらに強い寒波が襲来か

低気圧や前線が通過した後、22日(木)の夜には次第に冬型の気圧配置が強まり、18日(日)から19日(月)にかけての寒気よりさらに強い寒気が流れ込むでしょう。上空5000メートル付近には、マイナス38℃ほどの強い寒気が北陸付近まで流れ込む予想です(マイナス36℃以下が大雪の目安です)。また、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の寒気(平地に雪降らせる寒気)は日本列島をすっぽりと覆うでしょう。
北海道や東北の日本海側から九州は広く雪が降る予想です。JPCZがまたも発生する可能性があり、東北から北陸を中心に再び平地でも大雪となる恐れがあります。車の立ち往生など交通障害が発生する危険性が高まるため、警戒が必要です。風も強まり、ふぶいて見通しの悪くなる所もあるでしょう。電線に雪が着雪し、停電が発生する可能性もあります。懐中電灯や暖を取るものを用意しておくとよいでしょう。太平洋側も東北や近畿、四国など雪雲の流れ込む所がありそうです。
25日(日)頃にかけて強い冬型の気圧配置が続くでしょう。厳しい寒さも続く見込みです。

風雪・大雪・低温に伴うリスク

風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。
(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道菅の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発砲スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。
(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。

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