二日酔いを防ぐ「10秒間刺激のツボ」があった!?

2018年12月20日(木)11時0分 ウェザーニュース


2018/12/20 10:52 ウェザーニュース

飲酒による体調不良は頭痛や吐き気といった二日酔いが定番だと思っていませんか。実はその他にも足がつる、腰や膝の痛み、横隔膜の張りや息切れ、下痢など多岐にわたる症状も飲み過ぎによるものかもしれません。
忘年会が続くこの時期、源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生、佳子先生がこれまでの臨床経験から、お酒を飲む前後にしておくとよいツボ刺激や摂るべき食材を教えてくれました。ぜひ実践してみてください。

お酒を飲む前に圧したいツボ

飲食物が本格的に消化される最初の場所が胃です。アルコールは胃のはたらきを弱めてしまい、消化不良だけでなく、他の内臓にも負担をかけてしまいます。まずお酒を飲む前は胃のケアを考えることが大切です。
「飲み会がある日の昼などに、胃の粘膜を保護する食材を摂っておくことが大切です。ムチンが含まれる山芋、オクラなどのネバネバ系、ビタミンUを多く摂取できるキャベツなどを食べるとよいでしょう。よく知られるように空きっ腹にお酒はよくありません。乾杯が済んだら、酒量が増える前に何か食べ物を入れておくと良いですね」(瀬戸先生)

お酒を飲む前に圧しておきたいツボは、食事の30分前〜直前に、10秒間じわ〜っと圧します(3セット)。圧し忘れてしまった時は、飲み始めてから10分以内に圧せばよいそうです。

お酒を飲んだ後に避けたいこと

飲んだ後は、アルコールを分解する肝臓の解毒作用を助ける食材を摂ることで、二日酔い、膝の痛み、息切れ等を軽減することができます。
「薬膳で解酒(げしゅ)作用があるといわれる食材、例えばグレープフルーツ、オレンジ、柿、梨、パイナップル、ゆずを摂るとよいでしょう。飲み会後にグレープフルーツジュースを1杯飲むだけでもだいぶ違います。
また味噌、シジミ、緑豆もやしも二日酔いに良いことから、胃が弱っている翌朝はこれらの具が入った温かい味噌汁を飲むとよいでしょう。そのほか、腸を整えてくれる発酵食品や、肝臓に良いとされる酸っぱいもの(例えば梅干しなど)も有効です。もちろん、アルコールの解毒には水が必要ですので、二日酔いを避けるために水は普段以上にしっかり補給しておきましょう」(瀬戸先生)
逆に摂らない方がよい食材もあります。
「飲んだ後の締めとしてラーメンなどを食べる方もいますが、脂っこいものは消化器に負担をかけるのでできるだけ控えましょう。同じく、乳脂肪分や糖分も肝臓に負担をかけるので、締めのスイーツ(パフェなど)もオススメできません。ちなみに目への刺激は肝臓に負担がかかります。飲んだ後にパソコンやスマホを長時間使うのも避けるとよいでしょう」(瀬戸先生)

飲酒後にオススメのツボ

アルコールの処理は数時間続きます。飲酒直後、帰りの電車、家についてからなどの適当な時間に、それぞれ10秒間、3セット程度圧してみましょう。
悪酔いを避けるためにはツボ圧しや水分補給など、できることはいろいろありますが、アルコールを飲むと理性のタガが外れて感情的になりがち。あまり神経質にならず、「今日は楽しむぞ〜、リラックスするぞ〜」と軽いノリでお酒を飲むことも、大事だと先生は言います。

参考資料など

取材先:源保堂鍼灸院(http://genpoudou.com/)、瀬戸郁保氏、瀬戸佳子氏


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