【動画入手】元農水事務次官、異例の保釈後は妻と高級ホテルに滞在「無事出れたよ」

12月22日(日)18時0分 文春オンライン

 ひきこもりの長男を殺害した罪で懲役6年の実刑判決を受けた元農林水産省事務次官・熊沢英昭被告(76)が、12月20日保釈された。保釈後、熊沢被告は東京・練馬区の自宅に帰宅することなく、妻と都内の高級ホテルに滞在していたことがわかった。熊沢被告が妻とホテルで過ごす動画を「週刊文春デジタル」が入手した。


 司法関係者によると、「殺人罪で実刑判決を受けた被告の保釈は極めて異例だ」という。



保釈される熊沢英昭被告 ©時事通信社


「熊沢被告は証拠隠滅や逃亡の恐れが低く、高齢であることから東京高裁は保釈を許可したようです。保釈金は500万円。現金で納付されました」(司法関係者)


 同日19時、熊沢被告は黒いスーツ姿で東京拘置所を出ると、弁護士ら3名とともにタクシーに乗り込んだ。


 保釈直後、熊沢被告とやりとりをしたある人物が語る。



保釈を勝ちとったのは私たちの努力の賜物だ


「迎えに行った弁護士は『保釈を勝ちとったのは私たちの努力の賜物だ。普通だったら、こんな速やかに保釈されない』と得意そうでした。熊沢さんは車に乗り込むなり、弁護士に『ありがとうございました』と深々と礼をして、その後は弁護士の携帯で世話になった人に電話をかけていました。最初に裁判で証言してくれた農水省時代の後輩や支援者、最後に奥様。電話が繋がると、『先生のおかげで無事出れたよ』と穏やかな口調でした」



 熊沢被告が向かった先は、政府要人や海外タレントが利用する都内屈指の高級ホテル。宿泊代は週末で1泊7万円前後。熊沢被告がかつて次官を務めた農水省からほど近く、ホテル内の料理店は霞が関で働く官僚たちにも頻繁に利用されている。


 熊沢被告を乗せたタクシーは、人目を避けるように搬入口から入った。


妻に「部屋で待っていて」


「タクシーの会計は1万5000円以上で、弁護士が払おうとしたのですが、熊沢さんが自ら支払っていました。すでに奥さんが部屋に入られていたようで、『荷物がいっぱいあるけどホテルの人に運んでもらうから、部屋で待っていて』と奥さんを気遣っていました」(同前)




 息子に手をかけた事件現場でもある自宅に帰るのは精神的に酷だったのか、2人はホテルに数日間滞在するという。


「ホテルの外はほとんど出歩かないそうです。部屋の外に出るときは熊沢さんはスーツ、奥さんも化粧をしっかりしていた。奥さんは旦那さんの1歩後ろを歩いていました」(動画提供者)


【写真】妻と一緒に過ごす保釈後の熊沢英昭被告



 熊沢被告の妻の実家は資産家で、都内近郊に複数の不動産を所有し、豊島区には資産価値5億円以上の土地を所有している。事件1週間前まで、殺害された長男はその敷地内にある一軒家に3年間、住んでいた。


「ひきこもりだった息子は何不自由なく一人暮らしが出来ていた。アダルトビデオを大音量で流し、近隣住民が苦情を入れると、『ビデオを観るのが俺の仕事だ』と訳のわからないことを言い、両親が苦情に対応していました。DVも頻繁で本当に大変だったと思う」(近隣住民)


 熊沢被告には長女がいたが、裁判では長男の素行が原因で長女の婚約が破談になり、自殺していたことが明らかになった。そんな長男に長年悩まされながらも熊沢夫妻は支え合ってきた。



「あの世代には珍しく、家事を分担したり、スーパーの買い物も2人で行く仲の良い夫婦でした。奥さんは事件後、秋くらいまで現場となった自宅を留守にしていました。久しぶりに会った奥さんは少しふくよかになられた印象でした。よほど事件前までが大変だったのだと思いました」(別の近隣住民)


 控訴期限は1月6日。現時点では検察、弁護側のどちらも控訴はしていないという。


 保釈後の熊沢英昭被告の姿をおさめた動画は「 週刊文春デジタル 」で公開中だ。



(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)

文春オンライン

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