25日土曜から 暴風雪や大雪による道路影響「大」 予定変更や外出を控える選択も

2021年12月23日(木)17時19分 tenki.jp

25日土曜から日本海側中心に冬の嵐で、太平洋側も大雪の恐れがあります。ポイントは「今季最も強い寒気で、これまでと違い、寒気が長く居座ること」です。仕事納めや帰省の時期に、交通機関への影響が長引き、広い範囲で「気象影響のリスクが非常に高い」と予想されていますので注意が必要です。

「年末寒波」これまでの寒気との違いは?

2021年も残り少なくなりましたが、クリスマスからは「年末寒波」に警戒が必要です。
25日土曜からは、日本付近の上空に「強い寒気」が流れ込むでしょう。冬に入り、これまで何度も「今シーズン最も強い寒気」が流れ込んできましたが、今回は寒気がレベルアップしそうです。
寒気は25日土曜から流れ込み始め、26日日曜には上空1500メートル付近で、氷点下6℃という「降るものがあれば、平地でも雪の目安となる寒気」が、日本付近をすっぽり覆う予想です。
さらに、これまでは寒気が流れ込んでも一時的でしたが、今回は寒気が長く居座るのが特徴です。気象庁の用語では、周りの空気に比べて、低温な空気のことを「寒気」と言い、広い地域に2〜3日、またはそれ以上、寒気が襲来することを「寒波」としています。
今回は25日土曜頃から、今シーズンこれまで最も強い寒気が流れ込みはじめ、27日月曜頃にかけて長く居座るため、「年末寒波」になりそうです。

日本海側を中心に「冬の嵐」 名古屋など太平洋側でも「雪」予報

この「年末寒波」の影響で、北・東・西日本は、日本海側を中心に、冬の嵐となるでしょう。雪や風が強く、猛吹雪の恐れがあり、ホワイトアウトで、前が全く見えなくなってしまう危険性があります。また、長い期間、雪が降り続くことによって、雪が一気に積もるでしょう。
さらに、寒気が強いので、雪雲は太平洋側にも流れ込む予想です。26日日曜から27日月曜は、名古屋でも雪の予報で、東海地方の平地でも積雪の恐れがあります。また、近畿では北部を中心に大雪になるだけでなく、中部や南部の平地でも積雪の所があるでしょう。今回は寒気が西から入ってくるため、山陽や四国、九州でも、あちらこちらで雪が降り、九州南部などでも大雪になる恐れがあります。
「道路影響予測」を確認しますと、25日土曜から26日日曜は、広い範囲で、「気象影響のリスクが非常に高い」と予想されています。さらに、雪は27日月曜以降も降り続くので、仕事納めや帰省の方も、影響を受ける可能性があります。
積雪が予想される所で車を運転される方は、早めに冬用タイヤに変えたり、チェーンをつけたり、冬装備を万全にしましょう。たとえ除雪した後でも、路面が濡れたままだと、夜間の冷え込みによって、路面が凍結してアイスバーンになる恐れがあります。普段、雪に慣れている北国のドライバーさんでも、過信しないで、交差点やカーブではブレーキのタイミングを少し早めるなど、路面の凍結には十分な注意が必要です。

雪道運転 万が一に備えての安心グッズ

雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
①防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
②飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
③ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
④軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズを車に積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。お出かけ前には、最新の気象情報や道路の気象影響予測などを確認するとともに、無理な運転は避けて、予定の変更や外出を控える選択も、視野に入れてください。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

ただ、もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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