市場のプロに聞く、年末年始お買い得の海の幸は? 食材の価格調べ

2023年12月24日(日)17時30分 ウェザーニュース

2023/12/24 04:00 ウェザーニュース

年末年始になるとマグロ、カニ、イクラなどの価格動向がメディアを賑わせます。お正月はいつもより少しぜいたくなネタで手巻き寿司パーティ、と考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで、この年末年始の魚介類の入荷状況や価格の予想を、船橋地方卸売市場の魚のプロに聞きました。

マグロの入荷は少なめでも価格は安定か

日本近海で獲れる本マグロはいまが最盛期。まぐろ金辰商店 取締役の金子俊輔さんに今年の入荷や価格について、伺いました。
「今年の年末は、マグロ全体の入荷が例年よりやや少なめと予想されています。ただ、価格は安定しています。もちろん年末相場はありますが、例年の年末並みと考えてよさそうです。
マグロの最上級、天然本マグロ(クロマグロ)は、昨年入荷が大幅に減少し、価格が高騰しましたが、今年も年末は高値で卸売のうちでも手が出しにくい状況です。一方、冷凍の養殖本マグロは若干お手頃価格になりそうです。
冷凍のメバチマグロは赤身が安め、トロは高めになりそうです」(金子さん)

「カニ」「イクラ」「カズノコ」などは?

イクラやカニ、カズノコといった年末年始に人気の食材はどうでしょうか。株式会社ヤマスエ水産取締役、内海貴久さんによると、イクラは鮭の豊漁でやや安めだそうです。
「イクラは近年ずっと高値が続いていましたが、今年は三陸の鮭が不漁だったものの、北海道が大漁で筋子の価格が下がりました。価格が下がったところでイクラの加工業者さんが筋子を仕入れてイクラに加工したため、今年は全国的に昨年より2割ほど安めで推移しているようです。
同じ魚卵のカズノコですが、こちらは年末にかけて高めに推移する可能性があります。タコはすでに高めに推移しており、年末にかけても同じ状態が予想されています。
逆にカニはタラバガニやズワイガニはうちでもやや安めで、全国的にも例年より2〜3割ほど安めだそうです。年末年始はカニ鍋やボイルを楽しんでいただけると思います」(内海さん)
家族や親戚が集まって食卓を囲む機会が増える年末年始。正月料理や鍋、手巻き寿司などで「海の幸」を堪能してはいかがでしょうか。

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