寒波による「道路影響予測」大雪で重大な交通障害の恐れ 立ち往生のリスク高まる

2021年12月25日(土)7時27分 tenki.jp

25日(土)から28日(火)頃にかけて強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に大雪となり、一気に積雪が増える恐れがあります。重大な交通障害が発生する可能性も。太平洋側でも所々で積雪となるでしょう。

今季最強寒波とJPCZの影響で大雪の恐れ

25日(土)から28日(火)頃にかけて、冬型の気圧配置が強まるでしょう。上空1500メートル付近でマイナス12℃以下の寒気が西日本まで流れ込む予想です。今月17日(金)から18日(土)頃に流れ込んできた寒気より強い寒気で、今季これまでで最も強い寒気となりそうです。
また、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」が顕在化するため、若狭湾から山陰付近で、特に雪雲が発達しやすく、雪の降り方が強まりそうです。東海や近畿の太平洋側にも雪雲が流れ込みやすいでしょう。
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込んだ冷たい風が、朝鮮半島北部に位置する長白山脈によって、いったん二分されたのち、風下である日本海で再び合流することによってできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。

日本海側は積雪が急増する恐れ 太平洋側でも所々で積雪

25日(土)から28日(火)頃にかけて、北海道や本州の日本海側は広く雪が降り、大雪となるでしょう。特に北陸や近畿北部、山陰で雪の降り方が強まり、短時間に積雪が急増する恐れがあります。北陸では24時間に降る雪の量が100センチに達する所もあるでしょう。そのような降り方が2〜3日程度、続く可能性があります。また、北海道や東北では、雪を伴った非常に強い風が吹くでしょう。猛吹雪や吹きだまりによる交通障害に警戒が必要です。
太平洋側にも雪雲が流れ込むでしょう。山沿いを中心に大雪となり、東北や東海、近畿、四国では平地でもしっかりと雪の積もる所があるでしょう。山陽や九州でも大雪となる恐れがあります。

立ち往生などのリスクも

上の図の「道路影響予測」の通り、北海道から九州にかけて、大雪や猛吹雪、積雪による道路への影響が予想されます。北陸から山陰を中心に日本海側では積雪が急増し、立ち往生などのリスクも考えられます。最新の気象情報、交通情報を確認し、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
普段、雪の少ない太平洋側でも山沿いを中心に大雪に、平地でも積雪となる所があるでしょう。車は冬の装備で、無理のないようになさってください。雪道の運転が心配な場合は公共交通機関を使うことも検討なさってください。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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