年越し寒波が日本列島を直撃 大雪や猛吹雪、厳しい寒さに警戒を
2020年12月26日(土)18時10分 ウェザーニュース
2020/12/27 09:34 ウェザーニュース
上空の強い寒気は明日27日(日)以降、一旦、北へと退きます。その後、30日(水)から大晦日の31日(木)にかけて一気に日本列島に流れ込んで、冬型の気圧配置が強まる見込みです。
平地で雪の目安になる上空1500m付近の−6℃以下の寒気が日本列島をすっぽりと覆い、大雪の目安になる−12℃のラインが東北南部から北陸、九州北部まで南下する予想となっています。12月中旬に大雪をもたらした寒気と同レベルかそれ以上の強さで、年明けにかけて日本海側の広い範囲に大雪、全国各地に厳しい寒さをもたらします。
局地的大雪で立ち往生や停電に警戒
日本海には異なる風がぶつかり合う、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成される可能性があります。JPCZが顕著に現れると雪雲が発達して、狭い範囲に強い雪が集中することがあります。山沿いでは24時間で1m以上、平野部でも50cmを超えるような大雪となって、大規模な立ち往生や停電が発生してもおかしくありません。
ちょうど10年前にも年越しのタイミングで大雪となり、鳥取県を中心に大きな影響が出た事例があります。現段階で、どの地域で特に大雪となるかを予測することは難しい状況です。ピークとなる大晦日から元日にかけて、雪が予想されている地域では、車での移動を極力避け、年越しの準備とともに停電などの備えを進めておくようにしてください。
名古屋や広島でも積雪のおそれ
年越しの天気
上空の寒気が強く雪雲が発達するため、雪は日本海側のみに留まらず、太平洋側や瀬戸内海側まで拡大。大晦日や元日は名古屋、広島などでも雪が予想されます。また、九州の南部でも雪になり、標高の高い内陸部や山沿いで雪が積もってもおかしくありません。
普段雪の積もらないような所で積雪があると、スリップ事故などが起こりやすくなります。年末年始で慣れない道を走るケースも考えられますので、より慎重に行動をしてください。
全国的に厳しい寒さで年越し
これだけ強い寒気に覆われますので、全国的に寒さが厳しくなります。大晦日の最高気温は東京が7℃、名古屋や福岡が4℃、大阪が6℃、札幌は−7℃など、軒並み1年で最も寒い時期を下回る予想です。元日の朝も各地で冷え込んで、東京や大阪は0℃、名古屋は氷点下となります。
北風が吹き荒れて、外の体感温度はさらに低くなる見込みです。外出の必要がある場合はできる限りの防寒が必要になり、室内で過ごす場合も、寒さで体調を崩したりしないよう、お気をつけください。