気象ランキング雨雪編  西日本豪雨の深い爪痕、北陸は五六豪雪以来の大雪

2018年12月27日(木)7時0分 ウェザーニュース


ランキングで振り返る今年の気象現象

2018/12/27 05:22 ウェザーニュース

今年2018年は、自然災害が多発した一年となりました。そこで、風、雨、暑さ、雪の4つの気象要素ごとのランキングと共に、今年の気象について振り返ってきます。
第2回目は「雨」と「雪」。
2018年の雨と言えばやはり「平成30年7月豪雨」。西日本豪雨と称されることもあるこの豪雨では平成で最悪となる200人を超える死者が出るなど、甚大な被害をもたらしました。

稀に見る大雨を記録

1時間雨量としては7月8日に高知県宿毛と岐阜県金山で108.0mmを観測。日降水量では高知県本山で7月6日に510.5mm。魚梁瀬では7月5日、6日と連続で400mmを超えています。
6月28日から7月8日にかけての11日間の総雨量は高知県魚梁瀬で1852.5mmと東京で1年間で降る雨の量を大幅に上回る豪雨となったのを始め、高知県や岐阜県を中心に1000mm超の雨量を記録しました。
また、今年は夏の高気圧の勢力が例年よりも北に位置したため、南西諸島や奄美諸島には湿った空気が流れ込みやすく、1時間に100mmを超える雨が何度も観測されたのも特徴的です。

上越沿岸部は1日で1mを超え

また、夏場の大雨で印象が薄くなっていますが、2018年冬は北陸エリアでの大雪が目立ちました。
JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる、風の収束によって発生した活発な雪雲が北陸の市街地を度々襲い、1月11〜12日にかけては新潟県に大雪をもたらしています。上越沿岸部の能生では1日で1mを超える雪が降り、新潟市では34年ぶりに積雪が80cmに達しました。
また、2月5〜6日にかけては福井県から石川県にかけての北陸西部をJPCZが指向。福井市の積雪は147cmと五六豪雪以来の雪に見舞われ、立ち往生などの影響が発生しています。
寒気が西回りに流れ込むことが多かったため、北陸から西日本にかけての日本海側で雪の多い冬でした。


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