新幹線の自由席で座って帰省するテクニック3選

2019年12月28日(土)12時15分 ウェザーニュース


2019/12/28 12:14 ウェザーニュース

年末年始の帰省シーズンが近づいていますが、「新幹線の指定席券が取れなかった」とがっかりしている人も多いのでは。そんなときに役に立つのが、JRのほとんどの列車に設けられている自由席。
「何時間も立ちっぱなしか」と思われがちですが、座れさえすれば料金も安く、結果的に“快適でおトク”な帰省が可能です。そんな「自由席に座るためのテクニック」をいくつか紹介します。

(1)始発駅からの臨時列車が狙い目

まず、始発駅から乗車すること。新幹線なら東海道・東北新幹線は東京駅が始発駅です。自宅の最寄りであっても、品川・新横浜・上野・大宮からではまず座れません。いつもより少し時間がかかっても、始発駅へ向かいましょう。

東京駅に発着する新幹線

また、新幹線の駅に着いて乗る列車を選ぶ際は、定期列車より臨時列車を選ぶようにしましょう。
運転計画は例年10月下旬ごろに発表されるため、それ以前に発行された『時刻表』には掲載されていません。そのため知らない人も多いのですが、臨時列車含めて年末年始は1日平均東海道新幹線で416本、東北・山形・秋田・上越新幹線では600本以上、台風19号の影響が残る北陸新幹線でも300本以上が運行されます。上野・大宮始発の臨時列車はとくに“ねらい目”です。

(2)座れる可能性が高い「号車」を選ぶ

乗車する「号車」の選択も大切です。新幹線の場合、基本的に奇数号車にトイレが設けられているので、偶数号車に比べて座席数が少なくなっています。
ウェザーニュースで「『のぞみ』の自由席に乗るなら何号車?」というアンケート調査を行ったところ、「1号車」が31%と最も多く、次いで「特になし・その他」が26%、「3号車」が25%、「2号車」は最も少ない15%という結果になりました(実施:2019年12月20〜21日、回答:5819人)。

最多となった「1号車」を選んだ人のコメントを見ると「ホームの一番端なので比較的、乗車列が少なく感じる」「階段から遠い車両の方が比較的空いている気がする」という理由が多いようです。
しかし、「のぞみ」の自由席は、運転室のある1号車の65席、トイレのある3号車の85席に対して、2号車は100席あります。つまり、2・3号車を待つ人の列が同じぐらいなら、2号車側を選ぶと、より座れる可能性が高いということです。

(3)3列真ん中のB席は幅が2cm広い

最後に、複数人で乗車する場合、すでにある程度座席が埋まっているようなら、並びの席を探すより、離れてしまっても比較的空いている3列側の中央「B席」に座りましょう。
こちらもウェザーニュースで「新幹線の3列シート、どこに座る?」というアンケート調査を実施しました。「窓側」が61%、「通路側」が38%だったのに対し、「真ん中」はたったの1%という結果に。左右に挟まれて動きにくいので、やはり敬遠する人が多いようです。

トイレに立つには不自由ですが、利点があります。B席のシートはほかの席に比べて2cm(一部3cm)広く、気持ちゆったりできるというメリットがあるのです。
「それでも指定席で安心したい」という人は、乗車予定日の2日前に再度「みどりの窓口」や指定券券売機でチャレンジしてみましょう。出発前日〜当日は払い戻し手数料が料金の30%に跳ね上がるため(それまでは一律340円)、2日前にキャンセルされる可能性が高いからです。
毎年、年末年始は各交通機関の混雑がニュースになります。もちろん、指定席がとれるにこしたことはないのですが、とれなかった場合は座れるチャンスを追求したいですね。


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