デキる子の親は今すぐムダな謙遜を止めなさい

1月3日(金)11時15分 プレジデント社

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/roberthyrons

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■スポーツ選手や芸能人が使うテク


せっかく子どもが習い事で優秀な賞をもらったのに、周りから嫉妬されてしまう。よくあることです。例えばピアノコンクールで入賞したとします。子どもの友達の母親から「入賞したなんて、すごいじゃない、それに比べてうちの子は」という嫌みや嫉妬めいた言葉をかけられたりする。親同士がこじれると、子どもがいじめに遭ったり、仲間はずれにされる心配があります。



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嫉妬する人にとって何が気に食わないのかと言えば、その根底には「おまえだけがいい思いをしやがって」という悔しい気持ちがあるんです。


謙遜のつもりで「なんか知らないけど、そんなに練習していなかったのに」や「運がよかったみたい」なんて、棚ボタ的なニュアンスを漂わせれば、火に油を注ぐように嫉妬を肥大化させてしまいます。努力していないのに栄光を掴んだというのは大きな嫉妬や怒りを生みやすい。


ということは、これを逆手に取れば、嫉妬を回避できるわけです。努力していることを最大限に強調すればいいのです。実はこれはスポーツ選手や芸能人もよく使うテクニックです。


「日頃から血の滲むような努力と練習を積み重ね、それがやっと実った。でも最後は運も味方してくれたんだと思います。ここまで来られたのは一緒にやってきた仲間のおかげです。ファンのみなさんにも本当に感謝したい!」というヒーローインタビューなんかは参考になります。



■「棚ボタじゃない」と、努力を最大限強調


嫌みや嫉妬を感じたら、「棚ボタじゃない」と、努力を最大限強調します。「本人は毎日5時間以上練習して、すごく努力していたけれど、親としてはちょっとかわいそうだったので今回はホッとしました。よかったです」と切り返します。「親としてしのびなかった、本当はやめさせたかった、辛い姿を見ていたたまれなかった」などの言葉を添え、「だけど運よく入賞できて一安心した、ありがたい」などとまとめれば、角が立ちにくい。「運がよかった」は、最初ではなく最後に持ってくるのがポイントです。


もう1つ、「自己卑下的提示」の心理メカニズムを利用するのも効果的です。「うちの子はピアノの練習はちゃんとやるけれど、それ以外は全く言うことを聞かなくて」とか「勉強のほうはからっきしダメで」などと貶めてしまうのです。要は、自分側(子ども)を落とすことで、相手を上げ、それによって嫉妬の攻撃を鎮めるのです。いかにもできそうな人が「下位になる」と好印象になり、親しみやすさが断然上がります。


そのうえで相手の子どもを褒めると、さらに効果的です。「○○ちゃんだってピアノがお上手じゃないですか」と同じ土俵で褒めると嫌みになるので、全く違う話題を盛り込みます。「○○ちゃんは、パパやママの言うことをちゃんと聞くからいいですよね」とか「○○ちゃんはお勉強ができるから、正直そっちのほうがうらやましいです」など。少々面倒くさいですが、人間関係がこじれないために、多少のテクニックを駆使したほうがよいと思います。


【対策】棚ボタではないと、子どもの努力をアピール



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伊東 明(いとう・あきら)

心理学者(博士)

東京心理コンサルティング代表取締役社長。社会心理学を専門として、企業研修や人材教育のコンサルティングを行っている。『「聞く技術」が人を動かす』(光文社)など著書多数。

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(心理学者(博士) 伊東 明 構成=篠原克周)

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