光触媒で 虫歯予防や抗がん作用の 「希少糖」ができるってホント?

1月6日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン

東京理科大学学長の藤嶋昭氏が、2017年度「文化勲章」を受章した。

藤嶋氏が開発した「光触媒」は、今年で発見50周年を迎える。

東海道・山陽新幹線「のぞみ号」の光触媒式空気清浄機、成田国際空港の光触媒テント、パナホームの一戸建て、日光東照宮の「漆プロジェクト」から、ルーブル美術館、クフ王の大ピラミッド、国際宇宙ステーションまで、光触媒の用途はとどまることを知らない。日本だけでなく世界へ宇宙へと広がっているのだ。

2020年東京五輪で「環境立国」をうたう日本にとって、光触媒は日本発の世界をリードするクリーン技術の生命線。酸化チタンに光が当たるだけで、抗菌・抗ウイルス、防汚、防曇、脱臭、大気浄化、水浄化など「6大機能」が生まれるので世界中で重宝されている。これからの時代、文系、理系を問わず、光触媒の知識が少しあるだけで、あなたは羨望の眼差しを受けるかもしれない。文化勲章受章まもなく発売され、注目を集めている『第一人者が明かす光触媒のすべて——基本から最新事例まで完全図解』の著者を編集担当が直撃した(構成:寺田庸二)。



光触媒の製品開発は

ここまできた!



 バイオ分野のトピックスとしては、光触媒で簡単に希少糖(rare sugars)が作れることを東京理科大学の中田一弥准教授らが発見しました。


 希少糖は、自然界にはまれにしか存在しない単糖とその誘導体で、虫歯予防効果があるとされるキシリトールのように、様々な生理活性機能を持つことがわかっています。


 さらに、抗がん作用や抗炎症作用を持つものも見つかっています。


 希少糖の生産法としては、酵素や化学薬品を用いる方法がありますが、高コストであったり、手間を伴ったりするものでした。


 私たちは、ブドウ糖や乳糖といった安価な糖に光触媒を反応させることで、リキソースやエリスロースなどの高価な希少糖や、これまで市販されていなかった新しい糖の合成に成功しました。


 引き続き希少糖の生物活性を詳しく調べて、抗がん剤など薬物への応用研究を進めています。


 光触媒を発見して今年で50周年。いまや東海道・山陽新幹線の光触媒式空気清浄機、成田国際空港の光触媒テント、パナホームの一戸建てからクフ王の大ピラミッド、ルーブル美術館、国際宇宙ステーションまで、その活躍の場は多多岐に及んでいます。

 本書には、その基本から最新事例まで140点以上の図表と写真が掲載されています。ぜひご一読いただければと思います。





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