「多職種専門職チームからなる訪問型産前産後ケアサポート」が 母親のメンタルヘルス向上に寄与 - 「自己肯定感の向上」「産後うつ予防」産前産後の新しい支援モデルを提案|一般社団法人ママリングス

2024年1月9日(火)17時16分 PR TIMES

2024年1月〜2月「リラコム 産前産後ケアセラピスト養成講座」を実施!

東京都江東区で事業展開する 一般社団法人ママリングスでは、公益財団法人 日本財団助成事業として、訪問型「産前産後ケアサポート事業」を実施している。令和5年に、前年度1年間に訪問ケアサポートを実施した28ケースについて東京有明医療大学 看護学部 家吉望み(いえよしのぞみ)准教授と共に調査を実施。その中で、助産師、理学療法士による専門的ケアおよびフィジカルケアと産後サポーターによる家事育児支援、そしてそれらを調整する看護師が実施するコーディネーター、といった複数の職種からなる「多職種チームによる訪問型産前産後ケアサポート」が母親のメンタルヘルスや育児に対する自己効力感に対して大きな効果をもたらす可能性を示した。

<多職種による訪問型産前産後ケアサポートの可能性>
令和3年度から実施している「産前産後訪問ケアサポート事業」における調査研究28ケースにより、助産師、理学療法士による専門的ケアおよびフィジカルケアと家事支援サポーターによる家事育児支援、そしてそれらを調整する看護師が実施するコーディネーター、といった複数の職種からなる「多職種による訪問型産前産後ケアサポート」が母親のメンタルヘルスや育児に対する自己効力感や「産後うつ予防」効果をもたらす可能性を示しました。(図表1参照)

■図表1:多職種による訪問型産前産後ケアサポート 初回と最終回の項目の関係
[画像1: https://prtimes.jp/i/86113/3/resize/d86113-3-a04ee2353f1e607f9b51-1.png ]

「引用:多職種による訪問型産後ケアの効果検証〜1歳までの子育て支援に焦点を当てて
〜 東京有明医療大学看護学部看護学科 家吉 望み 他」

※1 EPDS:エジンバラ産後うつ病質問票
産後うつ病をスクリーニングするための簡便な自己回答式質問票。
30点満点であり、9点以上をうつ病のスクリーニングとして利用。
※2 リスクありB群は、EPDSが9点以上の方。
※3 疲労度の測定には疲労ストレス計MF100を使用(図表2参照)


■図表2 疲労ストレス計MF100
[画像2: https://prtimes.jp/i/86113/3/resize/d86113-3-94d2a80e89f7a40ba608-2.png ]

「引用:多職種による訪問型産後ケアの効果検証〜1歳までの子育て支援に焦点を当てて
〜 東京有明医療大学看護学部看護学科 家吉 望み 他」

母親の孤独感は、産後1か月で26%、6か月では38%、12か月では37%と増加する傾向にあり(野原ら,2019)、孤独感と抑うつの関連も報告されています(Luoma.2019)。このことから、孤独感に対するサポートの重要性が明らかになっています。
多職種によるケアは、幅広い相談・情報・関わりの場を提供し、これにより育児中の母親の孤独感の予防に大きく貢献することが期待できます。(図表3参照)


■図表3 多職種による訪問型産前産後ケアサポート 総合満足度
[画像3: https://prtimes.jp/i/86113/3/resize/d86113-3-197ab132962f509b695c-3.png ]

「引用:多職種による訪問型産後ケアの効果検証〜1歳までの子育て支援に焦点を当てて
〜 東京有明医療大学看護学部看護学科 家吉 望み 他」

また、利用者へのインタビュー調査から、定期的な訪問を伴う相談・情報提供・関わりの場の提供によって、家族以外の他者が介入するサービス利用の心理的な負担が少なく、状況に合わせたケアができる可能性が示唆されました。(図表4参照)
また、同調査より、多職種間の連携が利用者の情報共有に関わる手間の削減を図ることができる可能性も示唆されています。(図表4参照)

■図表4 多職種による訪問型産前産後ケアサポート 利用者インタビュー調査
[画像4: https://prtimes.jp/i/86113/3/resize/d86113-3-621e28f10806343dfcad-4.png ]

しかし、ケアの効果が子どもの月齢や利用回数にどのように影響されるかについての詳細な解析は実施されておらず、これらの要素がどの程度関与しているかについては更なる研究が必要とされています。
今後の課題としては、ケア提供者の自己評価や課題を明確にし、利用者が直面する問題に対する解決策を提供することが挙げられます。さらに、ケア内容の見直し、多職種間の情報共有の在り方、妊娠期からの継続支援体制の構築などが必要とされています。

本研究により、満足度の高い継続した多職種ケアが母親のメンタルヘルスや育児に対する自己効力感に効果をもたらす可能性があることが示されました。
また、これらの結果は、産前・産後の支援方針を見直すための新たな視点を提供しています。多職種による訪問型産前産後ケアサポートが、母親と子供の健康や幸せにとって、より良い未来を切り開く道具となり得ると示唆しています。
研究チームは引き続き、この領域の研究を深め、詳細な解析を行い、必要なサポートを提供する体制を構築するための戦略を評価し続けます。

<2024年1月より「リラコム 産前産後ケアセラピスト養成講座」を実施いたします>
産前産後ケアサポートリラコムでは、令和3年より「産前産後訪問ケアサポート」事業を3ヵ年に渡り実施してきました。
その間に、理学療法士が担うウィメンズヘルスケア、理学療法士・作業療法士が行う新生児期のチャイルドヘルスケアサポートを行ってきました。
この度、リラコム事業の特にウィメンズヘルスケア事業に参画いただく皆様に向けて「リラコム 産前産後ケアセラピスト養成講座」を実施いたします。


【 開催概要 】
[画像5: https://prtimes.jp/i/86113/3/resize/d86113-3-5aadb642f4f6209f4d91-5.jpg ]

日時:
2024年1月20日(日) 9:45 〜 13:30(オンライン)
2024年2月17日(土)10:00 〜 15:10(対面)
2024年2月18日(日) 9:30 〜 16:00(対面)
参加費: 1,1000円(税込)
定員:10名
会場:Be ACTO亀戸 まちのリビング(東京江東区亀戸6-31-1 4階)
監修:
理学療法士 杉山さおり 理学療法士 山崎 愛美
講師:
理学療法士 荒木 智子 杉山 さおり  山崎 愛美
産婦人科医師 上原 萌美
シェルハブ・メソッド国際公認指導者/理学療法士 田中 大祐
看護師 / 一般社団法人ママリングス代表理事 落合 香代子
お申込・お問合せ:info@momrings.jp
主催:一般社団法人ママリングス
公益財団法人 日本財団助成事業

[画像6: https://prtimes.jp/i/86113/3/resize/d86113-3-f797904094b02daaae12-7.png ]


■ 一般社団法人ママリングス
「子育てを孤立させない社会」に。
「誰かに頼ることを当たり前とする社会」に。
WEB : https://www.momrings.jp
代表理事:落合 香代子
業種:コミュニティヘルスケア
お問合せ:info@momrings.jp

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