【豊田章男の戦い】製造が分らないメディア達(中) IoTの機能の使い方で勝負は決まる

1月13日(土)21時5分 財経新聞

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■ジャーナリストがTNGAを見誤る最大の問題点は「トヨタ生産方式がもたらす劇的資金量減」
 ジャーナリストがTNGAを見誤る最大の問題点は「トヨタ生産方式がもたらす劇的資金量減」を理解していないからだ。トヨタ方式は「売れただけ作る」認識は正しい。しかしその効果は「フォード方式(ロット生産)」に比較して「数千倍の資金効率」と認識できないからだ。「最小の在庫」と聞くと、在庫量が減るのは分るが、それが「完成車両を含めて各工程ごと」であることや「その保管場所」「管理手間」「倉庫設備」「運搬設備」など多岐にわたり、膨大な資金量が必要であり、本当は正確に比較するのは難しいと理解せねばならない。

前回は:【豊田章男の戦い】製造が分らないメディア達(上) 生産方式の進歩の必要性

 ジャーナリストは「車体そのもののメカニズム」には詳しくとも、「生産技術」「資金繰り」など、より経営に近い経理数字に結び付かない。そのため「商品力」が全てを決めると勘違いしている。これはマーケティングの素人としか言いようがない。商品力は基本だが、成熟した市場で「それほど高い商品力」を「相対的に持つ」ことは難しい。テスラはEVの分野で高い商品力を示しているが、それも「極小さな市場である限り通用する」ことなのだ。各社が一斉にEVに乗り出すと、商品力は一気に落ちてしまう。投資家は要注意だ。

■今後、IoTの機能の使い方で勝負は決まる
 今後、EV・AI・IoTの各分野、あるいは、その組み合わせで競争が激しくなるだろう。その中で「自動車業界で革命をもたらすのは、EVでもAIでもなくIoTだ」。それはコネクテッドが「受注生産」により近付けるからだ。「トヨタ生産方式」は常に進歩し続けている。その最終形態は「受注生産体制」だ。なぜなら、「最も資金効率が良い」からだ。しかし、次のステップは「予測生産」だが、その概念は現在の「トヨタ生産方式」にはない。AIでのマーケット予想が開発されてくると可能となってくるだろうが、その時は「広告技術との協調が市場を創造する」ことを理解せねばならない。その技術は既に「アマゾンのロングテール現象」などにあるのだが、これが広告技術とリンクしていることが理解できていない。そのためIoTが開発され、AIによる「市場創造技術」が開発されるまでは、世界中で「気付かない」であろう。

 この記事の片隅で「こそっと書いておく」。

財経新聞

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