儲かるビジネスと儲からないビジネスの違いは何か

1月16日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン

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発売1カ月で5万部を突破した入山章栄氏の最新刊『世界標準の経営理論』。800ページを超える本書の読み方は読者に委ねられている。もちろん初めから読み進めても良いが、著者が推奨するのは、読者自信が興味のある箇所から読み進めていくスタイルである。約30の経営理論を網羅する本書は、どこから読んでも良いように作られている。いわば辞書のような利用こそが、本書を最大活用する方法のひとつだ。


今回は、経営戦略を理解する上で欠かせない「SCP理論」を解説する。SCP理論とはどのような構成で、何を語っているのだろうか。マイケル・ポーターの戦略フレームワークの理解にもつながるSCP理論の本質とは。


SCP理論とポーターの戦略フレームワーク



 本稿では、SCP理論を解説する。SCPとは “structure-conduct-performance”(構造-遂行-業績)の略称だ。同理論はその源流が経済学の産業組織論(industrial organization)にあることから “IO Theory” とも呼ばれるが、本書ではSCPの呼称を使う(※1)。


 1970〜80年代に、経済学で発展したSCPを「経営学のSCP」へと昇華させたのが、ハーバード大学のマイケル・ポーターである。SCPの名は知らなくても、彼の代表作である『競争の戦略』を読んだことのある方はいるはずだ。SCPは「ポーターの競争戦略」の基礎になっている。MBAの経営戦略の教科書でポーターの競争戦略が紹介されないことはありえない。例えば米国のMBAプログラムで使う定番の教科書、ロバート・グラントのContemporary Strategy Analysisでは全17章のうち4章分が、ポーターのフレームワークに費やされている(過去記事「『高値づかみの買収』を断行する経営者の特徴」の図表1を参照)。


 しかし、以前「ビジネス書で読む『理論』によくある誤解」で述べたように、MBAの教科書で主に紹介されるのは「理論から落とし込まれたフレームワーク」だ。SCPそのものを解説した教科書は、筆者の知る限り存在しない。本稿では、理論の方を根本から解説する。






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