ソニーはメガサプライヤーを目指す EV「VISION-S」は市販されず

1月20日(月)16時57分 財経新聞

「VISION-S PROTOTYPE」(画像: ソニーの発表資料より)

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 ソニーが、コンセプトEV「VISION-S」を発表した。「ソニーも自動車産業に進出か?」と騒ぎになったが、ソニーは市販する気はない。カメラ×13個、レーダー×17個、ソリッドステート型LiDAR×3個など、合計33個のセンサーを配置した各種システムを搭載している。ソリッドステート型LiDARは、ソニーが新たに開発した3D、つまり立体空間認識によって長距離・高精度で測距離を可能にしたものだ。

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 ソニーは、かつて日本を代表するハイテク企業として世界に名をはせた名門企業だ。有名な「ウォークマン」は世界に広がった。「プレイステーション」も知られている。その後、新規のヒット商品を出すことが出来なくなり、韓国や中国企業に押されて沈滞していってしまった。その原因については色々取りざたされてきたが、その根本は「投資感覚」で「ビジネスモデル」を見てしまったことであろう。

 もう数十年前だが、ソニーの今後について懸念が言われ始めた時、その原因として技術系の経営者がいなくなったことを挙げていた専門家がいた。その当時は、グローバル企業として発展してきたソニーが、その勢いを失うとは誰もが予測できなかった。

 そして、経営者が「金融・経理部門」の出身者に代わったことで、「新規開発力」を失うのではないかと懸念していた人がいたのだ。しかし、名だたるグローバル経営者にのし上がった人を名指しで批判したため、誰も信じようとはしなかったようだ。

 プレイステーションで大成功を収めていた時、「このような流行りものでは商品力を失うのではないか?」と、私も若干の不安を感じた。生活必需品ではないゲーム機を主力製品にすることは、商品寿命のサイクルが短くなり、浮き沈みが激しく、経営が安定しないものになるとの懸念からだった。

 他には、「グローバル化が遅れたから成績不良になった」とする見解もある。しかし、現在のソニーは技術開発を主体に据えて、盛り返しているように見える。本来のビジネスモデルの再構築だ。

 そんな折に発表されたEV「VISION-S」であるため、「ソニーは自動車製造に進出か?」と驚かれたのであろう。

続きは:ソニーの「VISION-S」はコンセプトEV 金融技術は付随技術、ビジネスモデルではない

財経新聞

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