相手から反対されたとき、頭の悪い人は「攻撃された」「人格否定だ」と感じる。じゃあ、頭のいい人は?
2025年1月21日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン
相手から反対されたとき、頭の悪い人は「攻撃された」「人格否定だ」と感じる。じゃあ、頭のいい人は?
「自分の仕事に足りないことを全部言語化してくれる本」「会社員人生が180度、変わった!」そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』シリーズ三部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「意思決定」のあり方を指南する、シリーズ最新刊『パーフェクトな意思決定 「決める瞬間」の思考法』の中から、特別に本書のエッセンスを解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
Photo: Adobe Stock
仕事ができる人のスタンス
仕事ができる人は、「反対意見を真正面から受け止める」ということができます。
たとえば、会議のような場では、自分と反対の意見が出ます。 それを受け止めないといけません。
反対されるということは「攻撃ではない」ということです。
どうも日本社会では、「私はそう思いません」 ということを言うと、相手を否定したことになってしまいます。
「あの人は、私のことが嫌いなんだ」「悪意があるから自分の話を遮ったんだ」「自分の人格を否定された」
ということを言い出す人がいます。 非常に頭の悪い人の反応です。
頭のいい人は、どうする?
それに対して、「それは反対意見であって、あなたを否定しているわけではない」 ということを周知する必要があります。
頭のいい人は、それが当たり前である環境を整えましょう。
最初のうちは、フォローも必要かと思います。 人にはアイデンティティというものがあります。
自分の仕事に意見を言われると、反射的に、それにイライラしてしまいます。
しかし、環境によって徐々に慣れていくものです。 中途入社の人であろうと、その文化に順応させる必要があります。
もっと言うと、会議などの場では、「反対意見が出ないほうがおかしい」 ということでもあります。
部下やメンバーには「権限」があるのだから、それを行使してもらい、意見が出るほうが自然なのです。
(本稿は、『パーフェクトな意思決定』の著者・安藤広大氏が特別に書き下ろしたものです)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計150万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。