製造業でのAI活用はヨーロッパがリード キャップジェミニの調査

1月21日(火)7時10分 財経新聞

製造オペレーションにAIを規模拡大するための推奨事項(画像:キャップジェミニ発表資料より)

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 キャップジェミニ・リサーチ・インスティチュートの調査レポート『Scaling AI in manufacturing operations: A p ractitione rs’ perspective (製造オペレーションにおけるAIスケーリング:実務者的視点から)』によると、製造業でのAIの利用はヨーロッパがリードしていることが分かった。

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 調査によると、ヨーロッパの大手グローバルメーカーの半数以上が製造オペレーションにAIを用いており、米国の28%、中国の11%に比べて高い割合となっている。特にドイツでは69%がAIを採用している。また製造業の企業がAI導入の検討を始めるにあたっては、「インテリジェントメンテナンス」、「製品品質管理」、「需要計画」の3点で検討を開始していることも分かった。

 キャップジェミニ・リサーチ・インスティチュートは、フランスのITシンクタンク会社キャップジェミニの社内シンクタンクだ。既存の大規模なビジネスのデジタル技術に対する影響を調査し、その結果をレポートとして公開している。

 今回の調査は、自動車、インダストリアルマニュファクチャリング、消費財、航空・宇宙・防衛産業の4つの業種でのトップ300企業に対して、現在テスト中または実施中のAIの実装に対して調査した。また、シニアエクゼクティブ30名以上へのインタビューも実施。その結果、運用コストの削減、生産性向上及び品質向上において、AIが大きな可能性を持っていることが分かった。

 例えば、食品会社のDanoneは需要変動予測にAIを活用することで、予測誤差を20%、販売機会損失を30%、削減することに成功している。また、タイヤメーカーのブリヂストンはAIを活用した新たな組立システムを導入することで、製品の均一性において15%以上向上した。

 レポートでは、「製品品質管理」、「インテリジェントメンテナンス」、「需要計画」の3つこそが、AIを最も容易に実装し、最大の投資利益を上げることができる領域だと挙げている。その一方で、AIの最初の導入後に規模を拡大するための課題も指摘している。

財経新聞

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