「部下を守る」リーダーが、最後の最後でトクをする理由

1月26日(日)6時0分 ダイヤモンドオンライン

Photo: Adobe Stock

写真を拡大

1万人を超えるリーダーは、「同じこと」に悩んでいた。

本連載は、1万人を超えるリーダーから寄せられた「悩み」に対し、明確な答えを提示するものだ。

著者は、日本最高峰のビジネススクール「経営アカデミー」で19年以上の登壇実績を誇り、経営者や企業幹部を指導してきた浅井浩一氏。全国で年間100回以上の研修や講演を行い、コンサルタントとしても現場に入り込む。

「離職率を抑え、メンタルを病む人をゼロにし、なおかつ目標を達成し続ける」ために、リーダーとともに考え、行動し、悩みの解決を図る。業種・業態を問わず、職場再建率は100%。これまで指導してきたリーダーの数は1万人を超える。近著に『1万人のリーダーが悩んでいること』がある。



【悩み】「部下を守る」とはどういうことですか? 私は「守られた」経験がないので、イメージできません。


 「部下を守る」と聞くと、情にあふれた熱血上司が「部下の責任は私の責任です。今日のところはどうか、私に免じてお許しください」と平謝りする姿をイメージするかもしれませんね。


 しかし現実には、その対応で事態が好転することは稀です。


 相手の怒りの矛先を「部下」から「上司」に向けさせたところで、問題の根本解決にはならないからです。


 さて「部下を守る」とはどういうことでしょうか。私は「部下個人」の問題を「会社組織全体」で受け止めることだと考えています。


 具体的には次の3つに集約されます。


(1)部下が起こした問題を最小限に食い止める

(2)相手の感情の矛先を「部下個人」ではなく「会社組織全体」に向ける

(3)部下が問題を起こしにくい環境をつくる


部下が起こした大失態。そのときリーダーは?


 ある食品メーカーで、「営業マンが取引先の重要な書類を紛失する」という大事件が起ました。書類には、取引先やそのライバル会社の売上実績や取引商品の推移などが詳細に記されています。情報が流出してしまったら大変なことになります。


 彼は紛失に気づくとすぐ、リーダーに一報を入れました。リーダーも即座に取引先へ出向き、謝罪と事情説明を行うとともに、部下の全営業マンに連絡。自分の仕事をいったん止め、紛失した書類探しに全力を注ぐよう指示しました。


 書類を紛失したメンバーの報告が早かったおかげで、リーダーは「部下が起こした問題を最小限に食い止める」「相手の感情の矛先を『部下個人』ではなく『会社組織全体』に向けさせる」という、部下を守るための手立ての2つを迅速に打つことができたのです。


 取引先の責任者は、「紛失」という重大な過失を包み隠さず、リーダー自ら報告して謝罪し、全社員総出で探しているという誠実な対応に、怒るどころか感激したといいます。取引先の責任者は自社の社員にも、書類探しを手伝うよう命じました。


 書類は無事に見つかりました。その後は「雨降って地固まる」。食品メーカーと取引先との信頼関係は、それまで以上に強固なものになっていきました。





続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)

ダイヤモンドオンライン

「部下」をもっと詳しく

「部下」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ