あおり運転で注目のドラレコ 高額な360度撮影型レンズの盲点

2月6日(木)7時0分 NEWSポストセブン

あおり運転で逮捕された夫容疑者が事故を起こした車両(時事通信フォト)

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 相次ぐ「あおり運転」や「高齢ドライバー事故」などを受け、ドライブレコーダー(ドラレコ)が売れに売れている。


 不測の事故に巻き込まれたときにきちんと“証拠”を残してくれる──そんな期待が販売好調の背景にあるわけだが、いざ事故に遭ったときに、肝心の映像が映っていなかったりSDカードに記録されていなかったりと“期待外れ”の事態が待っていることもあるという。


 ドラレコの種類は大まかに〈一方向(前方)型〉〈広角型〉〈天球レンズ型〉の3つに分かれる。


〈一方向(前方型)〉は、フロントガラスに設置したときに、視界と同じ程度の範囲を録画する。もっとも一般的なドラレコで、市場では1台1万円以下で流通している。このドラレコの視界をもうすこし広げたのが〈広角型〉。丸いレンズで、360度を録画できるのが〈天球レンズ型〉。


 価格帯で見ると一方向型がもっとも安く、広角型は1台2万円弱、もっとも高価なのが1台4万円前後の天球レンズ型となるが、各々のドラレコはその役目が異なるため、必ずしも高額なものを購入すれば良いというわけでもないという。自動車パーツ会社の役員がいう。


「一方向型の前後セットを買ってフロントとリアに設置すれば、自分の運転(前方)と他人からの追突(後方)を明瞭に記録できます。ただし、この種類だと車の側面を撮れないので、あおり運転の一種である〈幅寄せ〉などは映りません」


 ただ、ぶつかったときの直接の衝突場面が映っていないから、ドラレコには意味がないと考えるのは早計だ。


 都内在住の50代男性会社員は「夜間に幅寄せされたあげく、側面をこすられて逃げられた」ことがある。搭載していた一方向型のドラレコには、ナンバーやその瞬間は映っていなかったが、ぶつけられたときの車体への衝撃や、自身の車がずっと同一車線内を走行していた事実が記録されていたため、修理代の保険請求が認められたという。


 ドラレコを選ぶ際には、何を記録するために購入するのかを意識しておくことが重要になる。


「多くの商品で〈360度撮影〉を謳っている天球レンズ型は、じつはレンズの焦点距離が短いため、映るのがほとんど〈車内〉で、後ろからのあおり運転のナンバーが録画できないというケースも。車内の記録を重視するタクシーなどでは有効でしょう」(前出・役員)


 自身の自家用車には〈広角型〉のドラレコを前後に付けているそうだ。


※週刊ポスト2020年2月14日号

NEWSポストセブン

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