貧乏人は「社会や政府が悪い」と考える。では、お金持ちはどう考える?
2025年2月7日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン
貧乏人は「社会や政府が悪い」と考える。では、お金持ちはどう考える?
「“投資”を学ぼうとしない日本人には貧乏な老後が待っている」——そう主張するのは、チャンネル登録者数50万人、総視聴数9600万回の人気投資系YouTuber・バフェット太郎氏。投資に役立つ世界の経済ニュースを独自の視点からわかりやすく解説し、冷徹な市場分析と鋭い舌鋒で予想を次々に的中させる一方で、その投資スタイルは堅実で実践しやすいと投資初心者から経験者まで幅広い支持を集めている。そんな同氏の新刊『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』(ダイヤモンド社)は、お金を生み続ける「マネーマシン」のつくり方と考え方、新NISAの鉄則や個別株や新興国株、金やビットコインなどの投資の基本を凝縮した一冊だ。その一部を抜粋・編集し、お届けする。
Photo: Adobe Stock
社会より自分を変える方がよっぽど簡単
ぼくたちの生きる資本主義社会では、富が偏在し、格差が拡大するように設計されています。
また、自由競争の結果、一部の富裕層は働かずして莫大な富を手に入れる一方で、多くの人々はいくら働いても貧しい生活から抜け出すことができません。
さらに、企業が利潤の追求を優先して生産性の向上を目指せば、一部の優秀な労働者が高収入を得る一方で、大部分の労働者は低収入に甘んじなければならないなど、資本主義は最悪の社会システムのひとつだとさえ言えます。
しかし、社会主義や共産主義などの代替システムは、経済的に非効率であるほか、計画経済を進める一部の政治家や官僚に強大な権力が集中してしまいます。
すると、彼らはその強大な権力を守るためなら情報を統制し、国民を刑務所にぶち込んだり、処刑しても構わないと考えるため、資本主義社会よりもずっとおぞましい社会になりかねないのです。
実際、かつての中国やソ連や東欧諸国の失敗が、中央集権的な経済運営の限界を如実に表しています。
つまり、資本主義は最悪の社会システムだと言えますが、それは他に試みられたあらゆる社会システムを除けばの話なのです。
そのため、ぼくたちは市場経済に限界はあれど、最も効率的で豊かさをもたらす資本主義社会というシステムで生きて行くほかないのです。
そして、実はこの資本主義社会では他人よりも「うまくやる」方法があります。
それは、資本主義社会が資本家や一部の優秀な労働者にとって有利な社会システムなら、自分が資本家になり、優秀な労働者になってしまえばいいのです。
それができるなら誰も苦労しないと思うかもしれませんが、特別な才能や能力、コネ、お金などなかったぼくが、23歳の頃にそう考え、20年もしないうちに数億円の純金融資産と、年間で億を超える収入を得て、資本主義社会の恩恵を享受できるようになったのだから、社会システムを変えるよりも自分を変えてしまった方がよっぽど簡単だと思います。
大切なことは、まずは自分の頭の中の考えを、貧乏マインドからお金持ちマインドに切り替えることです。
なぜなら、お金持ちは信念によってお金持ちになり、貧乏人は信念によって貧乏になるからです。
結局のところ頭の中の考えがその人の人生をつくるため、自分はお金持ちになれると信じている人はお金持ちになれるし、自分はお金持ちになんてなれないと信じている人は一生貧乏のままなのです。
だからお金持ちになりたければ、物事をお金持ちのように考え、お金持ちのように振舞わなければなりません。
(本稿は、『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』を抜粋、再構成したものです)
バフェット太郎(ばふぇっと・たろう)投資に役立つ世界の重要な経済ニュースを厳選し、独自の視点からわかりやすく解説する、登録者数50万人のYouTubeチャンネル「バフェット太郎の投資チャンネル」管理人。冷徹な市場分析と鋭い舌鋒で、次々と予想を的中させる投資系インフルエンサー。Xフォロワー35万人。noteフォロワー1.4万人。個人投資家としては、20代から投資を始め、数百冊の投資本をむさぼり読み、10年間さまざまな試行錯誤を積み重ね、米国株投資にたどり着く。ブロガー・YouTuber活動と並行して堅実な投資を続け、それから数年で数億円の金融資産を築く。著書に『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』(ダイヤモンド社)、累計20万部のロングセラー『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』(ぱる出版)がある。
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