12月の外食市場規模は3563億円、約3年ぶりに前年下回る

2025年2月7日(金)9時9分 財経新聞

 ホットペッパーグルメ外食総研が2024年12月の外食市場規模を発表。外食単価が大きく下がったことや関東圏の市場規模が前年割れとなったことで、外食市場規模は2021年11月以来約3年ぶりに、前年同月を下回ったことがわかった。

【前月は】11月の外食市場規模は3004億円、居酒屋業態が大きく改善

■外食市場は約3年ぶりに前年下回る
 5日、ホットペッパーグルメ外食総研が2024年12月の外食市場調査を発表した。12月の外食市場規模は前年同月比は61億円減の3,563億円となり、21年11月以来、37カ月ぶりに前年同月を下回った。さらに新型コロナ前の2019年比も88.2%となり、2カ月連続で後退した。

 個別の指数では、外食実施率は同1.8ポイント増の71.2%、外食頻度は同0.03回増の3.98回、外食単価は同156円減の3,188円だった。

 圏域別の市場規模は首都圏が同90億円減の2,186億円、関西圏が同25億円増の971億円、東海圏が同3億円増の406億円だった。

■外食単価は多くの年齢層で前年下回る
 外食実施率は男女ともに多くの年齢層で前年同月を下回った。前年を上回った層の中では、20代男性が78.5%(前年同期比:3.0ポイント増、以下同じ)、30代男性が76.3%(3.4ポイント増)、30代女性が72.7%(4.0ポイント増)、50代男性が64.7%(3.5ポイント増)でプラス幅が大きめ。

 反対に40代男性が72.2%(1.6ポイント減)、40代女性が65.7%(0.8ポイント減)と40代のみ男女ともに前年同月を下回った。

 外食単価も多くの層で前年同月を下回っている。その中では30代男性が2,971円(340円減)、50代女性が3,238円(394円減)、60代男性が3,446円(504円減)、60代女性が3,170円(440円減)でマイナス幅が大きめ。反対に20代女性が3,078円(147円増)、40代男性が3,342円(121円増)と、この2つの層で前年同月を上回った。

■16業態中9業態の市場規模が前年下回る
 業態別市場規模は、16業態中9業態で前年同月を下回った。マイナス幅が大きめだった業種は和食料理店(12月の市場規模:529億円、前年同月比:22億円減、以下同じ)、フレンチ・イタリアン料理店(286億円、95億円減)、スナック、ナイトクラブ、キャバレー(57億円、22億円減)など。

 反対にすき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(108億円、13億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(238億円、32億円増)、ラーメン・そば・うどん・パスタ・ピザ等の専業店(169億円、21億円増)などでプラス幅が大きめ。

 また居酒屋は市場規模744億円(6億円増)で伸び幅こそ小さいものの、1年ぶりの市場規模700億円超えとなった。

 業態別の2019年比は軽食主体が107.0%で11月の91.8%から15.2ポイント増と大きく改善した一方、食事主体が95.2%で同95.5%から0.3ポイント減とやや悪化。飲酒主体は76.9%で同76.0%から0.9ポイント増と改善した。

財経新聞

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