食パンを頼まれて"惣菜パン"を買う旦那の末路

2月8日(土)11時15分 プレジデント社

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/valentinrussanov

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■そもそも男女のものの考え方や感じ方には違いがある


突然、妻がよくわからない理由で怒り出す。とりあえず謝ったら、今度は謝り方に誠意がないと火に油を注ぐ結果に……。こんな目に遭った男性も少なくないことでしょう。



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なぜこんな悲劇が起こるかといえば、そもそも男女のものの考え方や感じ方には違いがあるから。この違いさえ押さえておけば、平和な家庭を維持することは意外と難しくないのです。


まず、奥さんが旦那さんの心を開くのは簡単。その一言は、「そうね、あなたの言うとおりね」。もしも何かで意見がぶつかったら、棒読みでもいいので、このセリフを言ってみてください。男性は内心、「全責任が俺にかかってきた」と慌てるはず。その結果、自分の意見に責任を持つようになるので、悪い結果にはなりません。


一方で、旦那さんが奥さんの心を開くのは難しい。まず男性が女性の機嫌を損ねた場合は、その原因となった「ことがら」に注目します。「僕がこうしたから怒ってるんだよね」というように。だから「○○をしてごめんね」と謝る。しかし女性は、その「ことがら」もさることながら、「それをされて悲しくなった」「寂しかった」という、感情のほうを男性に拾ってもらいたい。ですから、女性の不機嫌の理由がわからないときは、彼女の感情に注目してください。



もし泣いていれば「悲しいんだろうな」、拗ねていたら「寂しいんだろうな」というようにあたりをつけて、「悲しい気持ちにさせてごめんね」「寂しい思いをさせて悪かったよ」と言ってみましょう。とにかく「○○な思いをさせてごめんね」というように、感情に寄り添った謝罪ができれば100点です。


■女心理解度チェッククイズ


ところが素のままで、これができる男性はほとんどいません。あるテレビ番組の企画で俳優の松坂桃李(まつざかとおり)さんと瀬戸康史(せとこうじ)さんに恋愛テストを出題する機会があり、私はお二人に次のような問題を出しました。男性読者も一緒に考えてみてください。


今日は付き合って1年目の彼女の家で一緒に食事をする約束です。彼女はあなたにおいしいものを食べさせたいと一生懸命料理をつくって、すでにお皿を並べています。ところが、あなたに緊急の仕事が入り、彼女に連絡することができず、ドタキャンしてしまいました。もちろん彼女はものすごく怒っています。あなたは次の3つのセリフのうち何と言って謝りますか?

A「悪かったよ。でも仕事で仕方なかったんだよ」

B「連絡できなくて、ごめん」

C「寂しい思いをさせて、ごめん」

正解は、そう、気持ちに寄り添ったCですね。ちなみに松坂桃李さんはB、瀬戸康史さんはAと答えていました。Aは開き直っているように聞こえるし、Bは「いくら仕事でも1分もあれば連絡できるでしょう」と責める隙を与えてしまいます。


もう1つ、男性にとっては難易度が高すぎる女性の心理クイズを出しましょう。


奥さんはいま病気で食欲がない。あなたが「コンビニで何か買って帰ろうか?」と聞いても、「何も食べられないから、何もいらない」と言う。そこであなたは言われたとおり、自分の食べたいものだけを買って帰りました。すると奥さんは「えーっ、本当に私には何も買ってきてくれなかったの?」と不満顔。夫にしてみれば「何もいらない」と言われたからそうしたのに、理不尽極まりない話です。


この場合の正解は、たとえ奥さんがすぐに食べられなかったとしても、プリンやゼリー、炭酸水などを適当に見繕って買っていくことです。そして「これなら少しは食べられる? あとで気分がよくなったら食べて」という言葉を添えるのです。


しかし、このような気遣いを男性ばかりに求めるのは酷というもの。ここは1つ女性のほうが、「あとで食べるかもしれないから、プリンや水を買ってきてね」と、言葉にしてリクエストするのがいいでしょう。



それで男性のほうは気を利かせればいいのかといえば、そうではないのが難しいところ。よくあるのが、「食パンを買ってきて」と旦那様に頼んだところ、良かれと思って惣菜パンを買ってきたりするケース。これが女性同士なら食パンを頼まれればほかのパンは買いません。


ところが男性が気を回すと、「ただの食パンよりも、惣菜パンのほうが調理の手間が省けるし、美味しそうだからいいだろう」と、勝手に調理済みのパンを買ってきてしまう。それで奥さんに「サンドイッチをつくりたかったのに、なんで?」と怒られるというわけです。


■女性の機嫌を損ねないようにする一言


もう1つ、女性が「これをされると頭にくる」というものがあります。それは男性が無意識にしている“無視”。女性にとっての“無視”は、男性が思うよりもずっと幅が広いのです。たとえば女性が話しかけているのに、スマホから目を離さず生返事をする。女性は目を見て返事をしないと、返事をしたとは見なしません。あるいはLINEの返事が「了解」だけとか、素っ気ないときも女性はカチンときます。「私は絵文字を付けて20行くらい書いているのに、『了解』だけってどういうこと?」と思ってしまう。男性にしてみれば、書いてあることは全部自分に伝わったから、「了解」と送ったまでなのですが……。


そこで、女性の機嫌を損ねないようにする一言があります。それは「わかるよ、そうだね」。普段、男性同士の会話は情報を伝達するのが目的なので、このような相槌はあまり使わないと思います。男性同士が使うのは事柄を理解した意味の「なるほど」「たしかに」といった相槌でしょう。


しかし、女性は自分の感情に共感してほしい思いが強いので、「わかるよ、そうだね」と言ってもらえると、すごくうれしくなるのです。もし奥さんが「ねえ、今日こんなことがあったの」と話しかけてきたら、「うん、わかるよ」「そうか、そうだね」というように、自分の意見はひとまず脇におき、ひたすら話を聞く。すると奥さんの話もいつかは終着点に到着するので、「話を聞いてくれてありがとう」というフレーズが出ます。話を聞いてもらって気が済んだ後ならば、奥さんも聞く耳を持っているので、もしアドバイスがしたいなら、このタイミングで「もう少し、こういうふうにしてもよかったかもね」などと言えば大丈夫ですよ。



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佐藤 律子(さとう・りつこ)

異性間コミュニケーション協会代表理事

アートセレモニー代表取締役社長。著書に『理屈で動く男と感情で動く女のもっとわかり合える会話術』など。

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(異性間コミュニケーション協会代表理事 佐藤 律子 構成=長山清子)

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