大人が行ってはいけない矯正歯科3タイプ

2月10日(日)6時0分 プレジデント社

写真=iStock.com/RyanKing999

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大人の女性の矯正適齢期は30〜40代。子育ての区切りや結婚等の節目を機に始めてみる人が増えているという。ただ、歯科を選び間違えると矯正難民になることも。絶対選んではいけない3つのタイプとは——?

■1度始めたら2〜3年かかる


「この頃、大人になってから歯科矯正を始める人が増えています。歯並びを整えることが、審美面だけでなく、全身の健康状態にもよい影響を及ぼすことが広く知られるようになったからかもしれません」




写真=iStock.com/RyanKing999

そう話すのは延島ひろみ院長。なかでも多いのは、子どもの矯正治療を終えた母親が、キレイになったわが子の歯を見て、「やっぱり私もキレイにしよう」となること。


「忙しかった子育てが一段落して、余裕ができるタイミングでもあるんですね」


結婚を機に始める人も少なくない。


「半年や1年では終わらないんですけどね。挙式までに見えるところだけでも先にキレイにしたいと希望して、来院されます」


いずれにしても矯正は長丁場。1度始めたら2〜3年はかかるし、費用も高額。だから途中で歯医者を替えるのは難しい。それだけに矯正歯科選びは、慎重を期したいもの。


安易な歯科選びで矯正難民にならないためには、いくつかのチェックポイントがある(「こんな矯正歯科はNG」を要参照)。



▼「矯正必要かも」のシグナルはこれ

○見た目がガタガタ

○口元が出ていて横顔が気になる

○かみにくい

○会話したときに歯の隙間から息がもれる

○重なりあって、歯磨きしにくい

○顔が曲がっていて、下の顎が出ている

○出っ歯で顎がない、顎が曲がっている、顎が下がっている

○前歯が極端に開いている



▼こんな矯正歯科はNG

●マウスピース矯正には不向きな歯があることを教えてくれない

抜歯が必要、歯のねじれが大きい、歯の大きな移動の必要があるなど、マウスピース型矯正歯科装置に不向きであることを説明せず、安易に使用をすすめてくる歯科は×。

●すすめる装置と一般の装置の違いを説明してくれない

一般的なワイヤーとブラケットの装置ではない矯正装置を熱心にすすめてくる場合、その装置を使用する場合のメリット、デメリットを納得がいくよう説明できない歯科は×。

●あきらかに症例数が少ない

歯科矯正は一般歯科とは異なる専門知識と技術が必要。矯正歯科治療を専門にする、症例数の多い歯科医師を選ぼう。日本矯正歯科学会認定の認定医、専門医なら安心だ。

「またホームページについては、厚生労働省の『医療機関ホームページガイドライン』を守っているかどうかを確認するとよいでしょう」


「絶対安全」「○%の満足度」「一日ですべての治療が終了します」(治療後の定期的な処置等が必要なのに)といった表現は、客観性を欠いたり、虚偽にわたる可能性があるため、掲載すべきではないとされている。コンプライアンスを順守できない歯科に、まともな治療はできないだろうというわけだ。


「矯正歯科治療は、何歳で始めても遅すぎることはありません。どうかいい矯正歯科医を選んで、いい歯並びとかみ合わせを手に入れて、健康でハッピーな人生を送っていただきたいです」




イラスト=itabamoe
顎変形症なら保険適用で治療できる!

顎が上下・左右・前後にズレているのが顎変形症。遺伝的な要素が強いが、頬づえや舌の突出癖なども要因とする説もある。「前歯でものをかみ切るという歯本来の機能が損なわれていることが多く、見た目でもコンプレックスを抱きがち」と延島院長。そのため「顎口腔機能診断施設」として認定を受けている施設に限り、健康保険で矯正歯科治療+外科治療が受けられる。見た目だけを直す美容整形とは別物だ。気になる人は矯正歯科に相談してみよう。




矯正歯科治療+顎を動かし機能的な美しさをつくる治療を行う。保険適用外では120万〜240万円かかるが、保険適用施設なら約40万〜80万円。(イラスト=itabamoe)

▼子どもの歯並びが気になるなら……

子どもの矯正は前歯と奥歯が永久歯に生えかわる7〜9歳頃が治療開始適齢期。ただ舌で前歯を押す等の「舌癖」があると、治療してもまた歯並びやかみ合わせが崩れてしまうことも。よい矯正歯科医なら舌の癖を直す、口呼吸をやめさせるトレーニングも並行して行ってくれる。

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延島ひろみ(のぶしま・ひろみ)

のぶしま矯正歯科院長

東京歯科大学卒業。日本矯正歯科学会認定医・専門医。埼玉県内ほか東京、茨城等近県から通院する患者も多い。

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(木原 洋美 イラスト=itabamoe 写真=iStock.com)

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