川口・クルド人問題の実態とは? 移民はどこまで受け入れてよいのか? わが国の移民政策に警鐘を鳴らす新潮新書『移民リスク』(三好範英著)を2月15日に発売します!
2025年2月14日(金)13時17分 PR TIMES
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埼玉県川口市・蕨市でクルド人の迷惑行為が問題になっています。彼らは短期の観光ビザで入国し、難民申請をして日本に留まっています。しかし、彼らは難民と言えるのでしょうか? その答を知るために、著者はクルド人の故郷、トルコへ飛びます。海外への出稼ぎ経験のあるクルド人や地元政治家や知識人を訪ねて得た答は、政治的な迫害から海外へ出るクルド人は非常に少なく、ほとんどは経済的理由からの移住だということです。いわゆる「難民」に当てはまるケースは、ほとんどないのです。
一方、メルケル前首相の政策で移民受け入れに前向きだったドイツ。かつては「移民先進国」と言われましたが、すでに移民の規制へと方向転換をしています。クルド人も難民と認定されるのはわずか3・3%。相次ぐイスラム原理主義テロや犯罪の増加など、移民がもたらした多くの社会問題に頭を悩ませています。
4年前にスリランカ人女性ウィシュマさんが死亡した件で、多くの批判にさらされた入国管理局の問題点は何なのでしょうか。あまり報じられてこなかった、ウィシュマさんを死に至らしめた原因を詳しくレポートするとともに、入管施設内で看守業務や、本国への送還業務も行う入国警備官の過酷な日常業務の実態にも触れます。
■目次
第1章 川口・蕨「クルド人問題」の真相
トルコ語表示のゴミ出しルール/塀を破壊して知らんぷり/節目となった病院前騒乱事件 /頻発する事件、事故や迷惑行為/難民申請5回で 20 年在留/不法就労者の劣悪な労働環境/出産ラッシュで入院助産制度圧迫/クルド人の故郷はどんなところか/クルド人を理由とした迫害はない/北欧のような民主主義ではないが/協会はテロ組織支援者かetc.
第2章 「入管の闇」という偏向
大原則は「外国人は日本人ではない」/難民受け入れは国家の判断/約7万人の不法残留者/急増する送還忌避者と難民申請/送還忌避者の4割近くに犯罪歴/入国警備官の過酷な日常/立小便を繰り返す収容者/「弱者」としてのみ報じる全国紙/スリランカ女性死亡事案の背景/日本は本当に難民鎖国なのか/紛争国に囲まれた欧州との違い etc.
第3章 移民規制に舵を切ったドイツ
「移民先進国」の苦悩/ドイツでも「クルド人=難民」ではない/移民系が日常となった欧州世界/来たのは労働力ではなく人間/メルケル首相が引き寄せた「難民危機」/難航する不法残留者の送還/母国の対立が持ち込まれる/相次ぐイスラム原理主義テロ/送還促進、流入制限に追い込まれた左派政権/難民の犯罪を報じないメディアへの批判/ドイツ人意識は育ったか/ヨーロッパの将来への悲観論 etc.
第4章 理想論が揺るがす「国家の基盤」
入管法改正で送還は進むのか/「子供在特」という特例措置/困難さを増す送還の現場/査証免除の停止が最善策/事前に飛行機搭乗を防ぐシステム/多数派が多数派に留まる意味etc
■内容紹介
クルド人=政治難民というイメージ、入管行政へのメディア批判、移民先進国ドイツの先例——人口減や人道的配慮など移民を受け入れるべき理由はあるものの、このまま押し進めて本当にいいのか? 欧州事情に通じたジャーナリストが、クルド人問題に揺れる埼玉・川口、彼らの故郷トルコ、移民流入に悩むドイツ、「入管の闇」問題をめぐって現地徹底取材。国家の基盤を揺るがす「日本的ゆるさ」に警鐘を鳴らす。
■著者紹介
三好範英(みよし・のりひで)
1959(昭和34)年、東京都生まれ。ジャーナリスト。東京大学教養学部卒。読売新聞社でバンコク、プノンペン、ベルリン特派員。2022年退社。著書に『ドイツリスク』(山本七平賞特別賞受賞)『メルケルと右傾化するドイツ』『ウクライナ・ショック』など。
■書籍データ
【タイトル】移民リスク
【著者】三好範英
【発売日】2月15日発売
【造本】新書版
【本体定価】968円(税込)
【ISBN】 978-4106110771
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611077/