わかもと製薬は「強力わかもと」だけの会社ではない

2月14日(水)21時27分 財経新聞

 眼医者の前を通ると大方が「日帰り白内障手術可」と謳っているが、「緑内障云々」の表示にはお目にかかったことがない。私はこれまでに2人、緑内障を患いビジネスマンとしてのラインから外れていった人を知った。そのことを契機に緑内障が「眼圧(眼球内の圧力)が上昇し視神経に障害が起こり、視野が狭くなる。また部分的に見えなくなってしまう」という症状を起こす病であり兆候を示す「自覚症状がない」ということを学んだ。

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 40歳以上の日本人の20人に1人が緑内障、というデータもある。歳を重ねての目の不自由は「アクティブシニア」への道を閉ざしてしまいかねない。以来、私は半年に1回のペースで検査を受けている。そして進行を抑制する治療薬があることも知った。どんな薬品メーカーが手掛けているかを調べた。

 失礼ながら私には「強力わかもと」のイメージしかなかったわかもと製薬が、眼科に特化した医療用医薬品を手掛けていた。「強力わかもと」で培ったビタミン剤を活かした医療用点眼剤を1960年代半ば頃から販売していたのがパイプとなった。現在同社が扱っている医療用眼科薬品はアレルギー薬・抗菌薬・白内障手術時の点眼薬、そして緑内障治療薬(リズモンTG点眼薬)など幅広い。そして目下一番の注力製品は「マキュエイド」。糖尿病の怖さとして指摘されるのが「合併症」。その範囲は目の病気にも及ぶ。糖尿病患者が患う「糖尿病黄斑浮腫」の注射薬である。医薬品業界のアナリストは、同社をこう評する。

 「参入メーカーが少ない眼科領域ということもあり、その存在感は極めて高い。数十品目にも及ぶジェネリックなどにそれは顕著に見て取れる。後発品化に当たってさらに差別化を図るために、点眼瓶に特徴を持たせた“防腐剤フリー点眼薬”など特許取得済みのものも少なくない」と指摘する。

 最近では一般医薬品として開発された「乳酸菌を活かした」という「口臭対応薬」のコマーシャルが目にとまる。

 わかもと製薬は、「強力わかもと」以外に諸々の収益道を有しているのである。

財経新聞

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