総勢40人で1泊2日の合宿をするたった1つの理由

総勢40人で1泊2日の合宿をするたった1つの理由

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年収が上がらない、モチベーションが上がらない── そんな悩める人たちに「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化・ノウハウ化がすごい」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。FIDIA（フィディア）の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。今回は本書の一部を抜粋・編集しながら人生大逆転の法則を見ていこう。

Photo: Adobe Stock

合宿で何を決めるのか

　フィディアの決算は毎年6月末締め。　そして7月初旬に役員と各事業責任者およびそのナンバーツー、ナンバースリーの約40人で1泊２日の合宿を行う。

　合宿では前期の振り返り（売上、営業利益の達成状況）と今期の計画（売上、営業利益の計画と根拠）を30分で発表する。

　役員や他の事業責任者の前で発表すると、強いコミットにつながる。

　発表した計画が新年度のロードマップになるので、事業責任者は合宿の3〜4か月前から資料づくりを始める。

　発表で重要なのは蓋然性（確実性の度合）があること。

　発表を聞いた人たちは数字の根拠を聞きまくる。　仮に根拠の乏しい数字を示したら厳しく追及されるだろうが、実際には事業責任者は誇りを持って右肩上がりの数値目標を出し、その明確な根拠を示してくる。

前年比30％以上の売上目標

　フィディアは毎年、前年比30％以上の売上目標を必ず立てる。

　それを達成するには各事業部も前年比30％以上の売上目標を掲げ、そこに強いコミットを宣言して新年度が始まる。

　合宿は事業責任者のプライドを賭けた戦いだ。　会社が18年連続成長しているのに、自らの事業部だけ成長しないのはカッコ悪い。　常に自分も事業部も成長し、会社を支える存在でありたいと思っている。

　各事業責任者は、「今年こそイルミルド（EC通販事業）を抜くぞ」「エヴァンド（人材事業）を抜くぞ」と燃えている。

　そう考えているからこそ事業責任者になれる。　成長を強く意識できる事業責任者でないと社員はついてこない。

僕らの合言葉

　事業責任者の合言葉は「やるからには天下を取るんじゃ」だ。

　これは明治維新の頃、新しい国づくりの理想を掲げ、様々な事業が立ち上がる中で多くの人の合言葉だったという。　とってもパワーのある言葉だ。

（本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです）