パウエルFRB議長は本当に「タカ派からハト派にブレた」のか

2月21日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン

1月の記者会見において、政策金利の据え置きを発表したパウエルFRB議長 Photo:AP/アフロ

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 米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の「ブレ」を非難する声が米メディアから多く聞こえる。昨年はタカ派だったのに、今年に入って急に「利上げに忍耐強くなる」と言い始めてハト派に転向したからだという。


 パウエル氏の発言を昨年から丁寧に追っていくと、一部失言があったのは事実と思われる。しかし、全体のメッセージの流れに大きな「ブレ」はなく、経済の不確実性に合わせて徐々に中立スタンスにシフトしてきたことが分かる。


 彼が昨年前半から一貫して主張してきたポイントは、「潜在成長率、中立金利、自然失業率、インフレ期待といった目に見えないものを基準に金融政策を運営することは危険だ」という点にある。それらはリアルタイムで正確に推計できないためだ。


 利上げ開始当初は問題ないのだが、利上げが累積し、フェデラルファンド金利(政策金利)が中立金利らしき水準(経済を過熱もスローダウンもさせない金利水準)に近づいてくると、政策のかじ取りが難しくなる。というのも、FRB幹部の中ですら、中立金利の推計値に上下1%もの大きな幅があるからである。


 このため、パウエル氏らFRB幹部は昨秋以降、「家具がたくさん入っている部屋で電気が消えて真っ暗になったら、手探りで様子を感じ取りながら進むしかない。今後の金融政策も同様だ」といった趣旨の発言を繰り返してきた。





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