マツダ・丸本明社長に聞く ロータリーエンジン復活の可能性

2月21日(木)16時0分 NEWSポストセブン

昨年末にお披露目された「MAZDA3」(AFP=時事)

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 トヨタ、日産など自動車業界に下方修正が相次ぐなか、マツダは2月6日に発表された第3四半期決算では通期営業利益見通しを100億円上方修正した。国内では「デミオ」、海外では「CX-5」「CX-9」などで支持を集める同社の強みとは何か。経済ジャーナリストの福田俊之氏が、昨年6月に第16代社長に就任した丸本明氏(61)に訊いた。


──社長就任から約8か月。これからのマツダが目指す道とは?


丸本:マツダの世界市場でのシェアは2%程度。業界の中では決して大きくない「スモールメーカー」だと意識しています。


 生き残っていくためには、きらりと光る独自性や強みをより際立たせなくては埋没してしまう。“走る歓び”を追求する革新的なエンジン技術、そして我々は「魂動デザイン」と呼んでいますが、顧客の胸を打つようなデザインで存在価値を高めていくほかにはないと思っています。


 昨年末には、ガソリンとディーゼルの特徴を併せ持つ高性能エンジン「スカイアクティブ-X」の搭載モデルを米ロサンゼルス自動車ショーで初公開しました。


『MAZDA3』として年明けには日本でもお披露目しましたが、おかげさまで大きな反響でした。近く北米市場から順次導入する予定です。この「スカイアクティブ-X」は新世代商品として今後、全車種に搭載していく計画です。



──マツダは来年、創立100周年を迎えます。代名詞であるロータリーエンジン(※注/ローターの回転運動が生みだすエネルギーを動力に換える特徴を持つパワフルなエンジン。世界で唯一、マツダが実用化・量産化に成功した)の復活もありますか?


丸本:ロータリーエンジンのクルマをつくりたいというのは、マツダに入った人間の夢なんです。


 アクセルを踏み込んでからの伸びのよさ、独特のエンジン音、もう肌にしみついていますから、こだわりはもちろんあります。小型・軽量なロータリーエンジンを発電機として活用するロータリーレンジエクステンダーを搭載したEV(電気自動車)の技術開発なども積極的に進めています。


 しかし、ロータリーエンジン復活の夢を実現させるためには、まずは収益力を高めて安定的な経営基盤を築き上げるのが第一。それが社長としての私の重要な仕事だと考えています。


 私の座右の銘は、ロータリーエンジン開発に携わった山本健一・元社長と同じ「飽くなき挑戦」です。開発・経営ともに飽くなき挑戦を続けていきたい。


●まるもと・あきら/1957年、広島県生まれ。慶應義塾大学工学部(現在の理工学部)卒業後、1980年、東洋工業(現在のマツダ)入社。1999年に取締役となり、常務執行役員、専務執行役員、副社長執行役員などを歴任。2018年6月より代表取締役社長兼CEO。


聞き手■福田俊之(経済ジャーナリスト):1952年、東京生まれ。経済誌編集長を経て、1999年からフリーとして自動車業界を中心に取材。著書に『最強トヨタの自己変革』など。


※週刊ポスト2019年3月1日号

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