日系自動車の「ユーザー置き去り」EVシフト、 ESG投資はなぜ浸透しないのか

2月26日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

CASEやMaaSの技術開発が進んでも、いまだに自動車産業の本質は旧態依然とした大量生産・大量消費から抜け出せない。日本自動車博物館(石川県小松市)にて Photo by Kenji Momota

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EVシフトの出口戦略の大きな要素である「ESG投資」という概念。一部の国や地域、そしてベンチャー企業を中心に2010年代後半から高まり、その影響が欧州やアメリカへ一気に広がっている。しかしこうしたトレンド変化に対する実感が、日系の自動車メーカーや自動車部品メーカーの現場の中ではまだまだ希薄だ。(ジャーナリスト 桃田健史)


「これまで一度も聞いたことがなかった」
ESG投資とは?


「なんだか、しっくりこない」——。


 近年の、いわゆる「EVシフト」に対して、このような感想を持つ企業や行政、教育機関の関係者が多いのではないだろうか。


 筆者はこれまで数十年間にわたり、世界各地でEV(電気自動車)など、各種の電動化車両を開発する自動車メーカーや関連部品メーカー、また、実証試験を行う自治体や研究機関などへ取材や意見交換を行ってきたが、ここ数年の「EVシフト」はこれまでの電動化に関するトレンドとは大きな違いを感じる。


 その根っこにあるのは、やはり「ESG投資」だ。ESG投資とは「従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)用をも考慮した投資」(経済産業省)を指す。


 このESG投資が、EVシフトの出口戦略の大きな要素であるという考え方が、一部の国や地域、そしてベンチャー企業を中心に2010年代後半から高まり、その影響が欧州やアメリカへ一気に広がった。


 しかしこうした急激なトレンド変化に対する実感が、自動車産業の中核である日系の自動車メーカーや自動車部品メーカーの現場の中では希薄なのである。



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