育児休業は最高の企業研修。仕事の効率化や、未知のものに対処するスキルが身につく

2月27日(水)16時0分 lifehacker

「イクメン」という言葉が定着するなど、男性の育児への参加が昨今は注目されています。しかし実際のところ、育児休暇取得率は依然として低く、社会的に許容されているとは言い難い現実があります。

IBMのWebメディアMugendai(無限大)では、「育児休業は企業にとって有用な研修になる」という画期的な考えのもと、子どもや子育てからビジネスの気づきを得られると提言する方が紹介されていました。

赤ちゃんと親、部下と上司。キーワードは「安心」と「観察」インタビューに登場していたのは、ワークショップデザイナーとして活躍する臼井隆志さん。

あまり聞き慣れない職種ですが、認知科学や発達心理学に基づき、主に子どもや親子向けのワークショップを企画するというお仕事だそうで、子育て世代の悩みの解消といった課題に取り組んでいます。

そんな臼井さんが主張するのが、「子育てのスキルは、ビジネスに通じる」というもの。一見奇抜な考え方ですが、赤ちゃんと親、そして上司と部下という関係の共通点について、以下のように語っています。

赤ちゃんにとって親は「安全基地」だと言われています。帰ってこられる場所があるから、冒険に出かけられる。安心できる場所があるからこそ、冒険心が生まれるんですよね。それは、大人も同じだと思います。たとえば上司が安心できる雰囲気を作ってくれて「とにかくやってごらん」と言ってくれれば勇気が湧いてくるけれど、「あの上司に怒られる」と思っていたら行動する勇気をくじかれてしまうじゃないですか。

ご自身も4カ月のお子さんを持つ臼井さんは、何気ない赤ちゃんの行動にも理由があるのだと分かった経験から、子育てもビジネスも「観察」が重要だと語ります。

育児によって向上するビジネスでも役立つスキルとは
育児はビジネスに通じる? 「関係性の構築」に必要な考え方とは

Image: Mugendai(無限大)
冒頭でご紹介したように、臼井さんは「育児休業は企業研修になる」という大胆な発想をお持ちです。

ご自身の慌ただしい育児生活の中で、洗濯物を干す時間短縮のため乾燥機を購入したり、食事は週7日分をまとめてつくったりといった創意工夫を凝らすうち、「育児は生活を合理化していくゲーム」だと感じたことがきっかけとのこと。

そして、実際に仕事に復帰したとき、こういった「無駄を省く経験」が役に立ち、仕事の効率化につながったのだそうです。

また、子どものために長く生きることを意識するようになったため、健康やお金の使い方についてよく考えるようになり、ものごとを見る際の解像度や予測の精度も向上したのだそう。

未知のものと接することで、イマジネーションとクリエイティビティが培われる
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Image: Mugendai(無限大)
臼井さんは、赤ちゃんは未知のものを学ぶ格好の教材だとも表現し、以下のように語っています。

赤ちゃんの気持ちは、結局分からない。でも、赤ちゃんだけではなく、他者の気持ちって分からないし、自分の気持ちだって分かっているかあやしいと思うんです。未知なるものに対してどう見通しを立てて、どう自分の中に受け入れていくのかという過程には、イマジネーションとクリエイティビティが必要です。そういう能力を身につけてもらうことは、僕のワークショップのひとつの使命だと思っています。

さらに臼井さんは、東浩紀さんが書かれた『ゲンロン0 観光客の哲学』を引用し、「他者の気持ちになろうと言いすぎて疲れた結果、社会が非寛容になっている」とも指摘。

まるで子どもと接するときのように、遊び心や余裕から相手の気持ちに寄り添うことの重要性も説いています。

一見まったく異なるように見える「子育て」と「ビジネス」に意外な共通点を見いだす臼井さん。社会問題解決のさらなるヒントが得られるインタビューの続きは、Mugendai(無限大)よりお楽しみください。

Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

Reference: Amazon.co.jp

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