東南アジアから日本へ、お店を通じて地域を盛り上げたい。Capichiの目指す、伝わるおいしさ。

2024年2月28日(水)11時10分 PR TIMES STORY

CAPICHI PTE. LTD.は日本人の森(現・Capichi代表取締役CEO)がベトナムで 2019年7月に起業した会社で「国境を超えて人々が心豊かに生きられる世界を作る」をビジョンに、ベトナムとタイでフードデリバリーサービス「Capichi(キャピチー)」と多言語モバイルオーダーサービス「Capi Order(キャピオーダー)」を開発、運営しています。現在Capichiは2000店舗以上の加盟店、 累計16万人以上のユーザーに利用されており、Capi Orderは200店舗以上に導入されています。モバイルオーダーサービスのCapi Orderはこれまでベトナムとタイ、オランダなどで展開してきたのですが、 2023年12月から日本に逆輸入という形で日本でもサービス提供を開始しました。 

今回は、Capichi代表の森さんとCapichi CMO兼日本事業責任者の中山さんにサービスの開発秘話、これまでの展開の舞台裏、これからの展望などについて話を聞きました。

・外国人にもお店の料理の魅力を伝えたい。Capi Orderのリリースと反響

Capi Orderは元々、ベトナムで外国人のお客様が多くて、外国語で接客したり料理の魅力や特徴を正しく伝えることが難しく、困っている飲食店が多かったことから、そういった課題を解決するために開発されました。 

そのため、Capichiはお客様が国籍関係なく、お店の料理の特徴や魅力を簡単に理解することができることを強みとしています。

Capichi Việt Nam Co.,Ltd.の忘年会での集合写真

2022年8月、僕たちはCapi Orderの開発を始めました。初めは、外国人に関する課題を強く訴えていた飲食店オーナー様のお店で実証実験として導入していただくことになりました。そのお店はお客様の 20%はベトナム人で、残りは韓国人、欧米人、台湾人、日本人など多国籍のお客様が来店する日本料理屋です。

まずはこのお店でトライアルとしてCapi Orderを5言語で導入することになったのですが、初めは正直不安でした。本当にお客様が抵抗なく、 QRコードをスキャンして簡単に注文できるのか。お客様がお店に「紙のメニューにしてくれ」などクレームを言ってこないだろうか。など、多くの心配はありましたが、そのオーナー様には「とりあえずやってみないと分からないからやってみよう!ダメなら受け入れられるまで改善すればいいよ!」と言っていただいたこともあり、勇気を持って実証実験を開始しました。これが2022年10月のことです。

その結果は、想像をはるかに超えて、とても良いものでした。懸念していたような問題はほとんどなく、国籍問わず多くのお客様が「これはとても便利だ!」「このシステムを導入してとても良い体験になった!」と言ってくれました。更にこのお店に来た他の飲食店オーナー様が、「自分の店にもこのシステムを導入したい!」と言って、問い合わせが来るまででした。そのため、このシステムは飲食店のお客様に受け入れられ、飲食店を助けることができるようになるシステムに間違いないと確信を持って、プロジェクトを本格的にスタートさせました。

もちろん、システムを導入してからは、良い声ばかりではありませんでした。「注文がPOSに送信されないから不便」「多言語は良いけど、写真が小さいからメニューが見にくい」など。それらの声を店舗様と協力して、集めていき、システムの改善を進めました。

その結果、今では連携可能なPOSは3社になり、メニューの写真を大きくしたり、動画にしたりもできるようになるなど、様々な便利な機能を追加開発できました。

そうして、飲食店に来るお客様が国籍に関係なく、誰もがお店の料理の魅力を簡単に理解できて、お店の体験を最大限に楽しめるようになるシステム「Capi Order」が正式にリリースできたのです。

・日本の観光に光を当てたい。東南アジアから、日本への展開

そうやってベトナムでリリースしたCapi Orderは、その後にタイでも同様のニーズが強くあることがわかったので、2023年4月にタイにも法人を設立して、タイでの展開も開始しました。そうやって東南アジアでサービスを展開していたのですが、突如日本を中心としたプロジェクトが発足しました。

2023年にタイ・バンコクで開催された日本文化の祭典 Nipponhakuでも弊社のデジタルメニューをご利用いただきました

きっかけは2023年秋にCapichi取締役の中山雄太が日本に一時帰国して、実家の広島に滞在していた時のことでした。コロナウイルス感染の影響が収まり、広島はかつてのように多くの外国人観光客で賑わうようになっていました。その様子を嬉しく感じたのと同時に、飲食店や小売店に行った時に、多くの外国人が困っている状況を目の当たりにしました。

中山は広島県福山市出身の29歳です。中山は大学受験の時に、これからは海外と日本がもっと近くなるグローバルな時代、その時代に大好きな地元に貢献できるのは「観光」だと考え、日本の国立大学で唯一、博士課程までの観光学部がある和歌山大学へ進学しました。

大学時代は、当時から話題だったインバウンド観光も含めて観光とはどうあるべきか、どうすれば更に日本の観光を良くできるのかを徹底的に学びました。その後、中国留学や、ベトナムの欧米人経営のベトナム料理店でのマネージャー、日本のマーケティング会社で中国人向けインバウンドマーケティング事業の担当などを経て、Capichiにジョインしました。そして、Capichiでは取締役CMOとして、多国籍のお客様に向けたマーケティング企画を統括して実施してきました。

そんな中山だからこそ、「せっかく日本、そして自分の地元の広島にまで観光に来てくれているのに、最高のおもてなしができていないのではないか。」と感じました。

その時に、自分たちがベトナムやタイで展開しているCapi Orderのサービスが、今の日本、特に地方観光地に強く必要とされていると思ったのです。

そして、広島市内のいくつかの飲食店に実際に足を運んで、飲食店のオーナー様の声を聞いてみたところ、多くのお店の方がまさに外国人とのコミュニケーションや、接客で課題を感じていたのです。その上、日本では人手不足、お店のスタッフが外国人であることの課題もあったのです。

中山は決意しました。「僕がCapichiの日本事業を広島から立ち上げて、広島、そして日本各地の飲食店やホテルの力になって、誰もが国籍関係なく最高の体験をできるようにするんだ!」

・ベトナムで繋がる縁から、日本での導入は始まった

当初は、社内の全員が日本事業の立ち上げに賛成していたわけではありませんでした。ただでさえ、ベトナムとタイの事業で社内のリソースはいっぱいの状況だったので、リソースが分散してしまうのでは、という懸念もありました。また、日本人創業の会社とはいえ、これまで日本で展開した経験のない自分たちが、日本で事業をするのは海外展開に等しい難易度だと考えていました。

しかし、中山は「この事業は絶対に今の日本に必要とされていて、会社としても今やるべきことだ」と確信して、地元広島でひとり飲食店を回り、多言語モバイルオーダー「Capi Order」の紹介をしてみました。するとすぐに、広島の飲食店で「Capi Order」を導入したいと言ってくれるオーナー様に出会ったのです。

それがHanoi Phoというベトナム料理店のオーナーのチャンさんでした。

何の因果か、日本で初めて「Capi Order」を導入してくれた店舗はベトナム人オーナーのお店だったのです。このお店での導入が無事に成功し、オーナー様からも「とても便利になった」という声をいただくことができました。そして、これをきっかけに、他にもいくつもの飲食店やホテルからも導入をしたいという引き合いをいただき始めました。

そうして、日本にCapi Orderが必要とされていて、今Capichiが挑戦すべき市場であるということが明確になったので、社内のメンバーも全員が賛成して、日本事業を本格的に開始することになったのです。そして、その事業の立ち上げ責任者として、中山が広島・中四国を中心に日本での活動を本格的に始めることになりました。

<導入の事例紹介>

Hanoi Pho様でご活用していただいているモバイルオーダーのページ画面

こだわりの手作りベトナム料理を提供するHanoiPho様。平日でも満席の日が沢山ある繁盛店にも関わらず、店内のスタッフはベトナム人オーナー夫妻のみでした。そのため、小さなお子様もいるのに、休みもしっかりと取れない大変な日々でした。そこで弊社のモバイルオーダーを導入したところ、注文を取るオペレーションの削減を実現でき、一気に仕事の負担が減ったのです。管理画面はベトナム語に翻訳されていて、導入サポートも全てベトナム人メンバーがサポートできるので安心して導入を完了することもできました。オーナーのチャンさんは元々モバイルオーダーのようなソリューションの存在は知っていたのですが、お客様がメニューを見にくくなり、店舗での体験を損ねてしまうことが不安で導入を見送ってきました。しかし、Capi Orderなら、写真や動画を使った綺麗なデザインで、むしろ紙のメニューよりもお客さんにとって分かりやすく、体験を向上できると感じたことが、導入の決め手でした。今後はPOSとの連携などを通して店舗で発生するオペレーションをより削減して、オーナー夫妻の負担をもっと減らし、もっとワクワクする飲食店経営を共に実現してまいります。

・日本のおもてなしを世界に伝えたい。みんなが幸せになるお店をつくるために山口県の有名観光地「角島」の角島大橋の目の前にあるVilla mikuri tsunoshimaと併設するカフェレストランでも、2024年2月からCapi Orderが導入開始されました。

今の日本は多くの外国人観光客が訪れるだけでなく、多くの外国人が住んでいる国ですが、まだまだ言語の壁もあり、日本のおもてなし文化や、お店の想いも届けたい人へ伝わりきっていないとおもいます。Capichiは、そんなコミュニケーションの国境を弊社のプロダクトや、取り組みによって少しでも無くしていきたいと思っています。

ただスマホで注文できるようになる便利なモバイルオーダーではなくて、導入いただくお店で働く方、実際に利用されるお客様も皆さんがもっとワクワクする、関わる全ての人々の心を豊かにしていく新しいモバイルオーダーを日本に広げていきます。

そのビジョンに対して、今のプロダクトではまだまだ満足しておりません。店舗様、お店に来てモバイルオーダーを使うお客様、皆様の声を聞かせていただき、「お客様が一番満足してくれるモバイルオーダーシステムはCapi Orderだ」「お店で働く人も楽しくなるモバイルオーダーはCapi Orderだ」と言っていただけるように、まだまだプロダクトをブラッシュアップしていきます。この広島での展開を皮切りに、次は日本全国各地、そして世界中にプロダクトを届けて、多くの課題を解決し、僕たちのビジョンを必ず叶えていきます。

[企業名]CAPICHI PTE. LTD.

[事業内容]フードデリバリーサービス「Capichi(キャピチー)」、多言語モバイルオーダーサービス「Capi Order(キャピオーダー)」の開発・運営

[URL]

企業HP:https://capichi.jp/

Capi Order 紹介ページ:https://service.capichioi.com/


行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ

PR TIMES STORY

「日本」をもっと詳しく

「日本」のニュース

「日本」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ