【ニュースレター】水上オートバイ用音響システム、ふたつのヤマハが共同開発!
2025年3月13日(木)15時0分 Digital PR Platform
〜試行錯誤重ね耐水性、耐衝撃性を獲得 今春発売「ウェーブランナー」2025年モデルに初搭載〜
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ヤマハ(株)製オーディオシステムを搭載した2025年モデルの「WaveRunner」シリーズ。
「もっともっと走り続けたい」というサウンド体験を提供する
きっかけはエンジニアの素朴な疑問から
「皆さんがドライブを楽しむ時の感覚と同じだと思います。気持ちよく走らせている時は、やはりアップテンポの音楽が欲しくなりますよね?」
水上オートバイ「WaveRunner」が放つパンチの効いたサウンド。操縦者を包み込むような迫力のある音を発しているのは、「WaveRunner」のために専用設計されたヤマハ(株)製のオーディオシステムです。同システムは、この春発売の2025年モデル4機種に標準装備されています。
その開発を主導したのは、当社の電装エンジニア・鈴木正吉さん(現在はアメリカの製造拠点YMMC※に赴任中)。水上オートバイと音楽の親和性について尋ねてみると、冒頭のように話してくれました。“ふたつのYAMAHA”による今回の共同開発のはじまりも、鈴木さん自身の「なぜヤマハ発動機の製品にヤマハ製のスピーカーが搭載されていないのか?」という素朴な疑問がきっかけとなったそうです。
ヤマハ(株)は自動車用の車載用オーディオでも実績があり、国内外の自動車メーカーにサウンドシステムを供給しています。しかし一方で、自動車と水上オートバイでは使用環境がまったく異なります。「そもそも水に沈めてもいいスピーカーなんて世の中にほぼ存在しません(笑)」と鈴木さん。その開発はトライ&エラーの繰り返しだったようです。
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オーディオシステムのデザインはヤマハデザイン研究所が担当。
ドラムシェルのような大きな面と、コクピットを感じさせるスピーカーグリルを対置
野外フェスの「高揚感」を水の上で
開発チームが目指したのは、「もっと走り続けたい」という気持ちにさせる、真夏の野外音楽フェスティバルで味わうような高揚感でした。
「アメリカを中心に行った開発テストのフィードバックを受けながら、ヤマハ(株)のサウンドマイスターによってチューニングが進められました」と鈴木さん。その結果、「低音はしっかりと芯のある音としつつ、中高域では音に包まれて操縦しているような感覚や、ボーカルが目の前に定位しているような臨場感のある演出も加えられています」と話します。
一方、オープンエアで、かつ波や風の大きな影響を受ける製品ならではの難しさもありました。その代表的なハードルは、高い次元で求められる耐水性、そして波やエンジンの回転が与える大小の振動からシステムを守る耐衝撃性などです。これらを鍛え上げるため、試作〜実験〜対策といったプロセスが幾度となく繰り返されてきました。
「まだ、お客さまからのフィードバックは十分に受けられていないのですが、アメリカのディーラーの皆さんからは非常にポジティブな反響をいただいています」と鈴木さん。「もちろん走りながら聴くサウンドも心躍るのですが、時には止まって、青空を見上げながら聴く音楽も格別です。私もそうやってテストの合間に心を落ち着けたり、頭の整理をしたりしました」と、開発シーンを思い出すように話してくれました。
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開発を担当した鈴木さん(YMMC)
※ Yamaha Motor Manufacturing Corporation of America。米国ジョージア州に所在するゴルフカーや水上オートバイ、四輪バギー等の生産拠点
■広報担当者より
当社とヤマハ(株)では、"Two Yamahas, One Passion"というスローガンのもと、同じYAMAHAブランドを使用する企業として共にさまざまな活動を行っています。たとえば、ジャパンモビリティショーへの共同出展などもその一つ。 一方で、今回の事例のように共同による製品開発となるとその事例は決して多くはありません。微妙に異なる両社の商標"音叉マーク"が、一つの製品についている点もちょっとユニークなポイントです。
本件に関するお問合わせ先
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
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