マルチフィジックス解析ソフトウェア「Ansys 2025 R1」販売開始のお知らせ
2025年3月19日(水)17時47分 PR TIMES
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:白石 善治、以下「サイバネット」)は、ANSYS, Inc.(本社:米国ペンシルベニア州、以下「Ansys」)が開発・販売・サポートするマルチフィジックス解析ソフトウェア「Ansys(R)(アンシス、以下「Ansys ソフトウェア」)」の最新バージョン、Ansys 2025 R1の販売および技術サポートを開始することをお知らせします。
また、2025年4月3日よりAnsys 2025 R1 アップデートセミナーをオンラインで開催することをお知らせします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4714/512/4714-512-0f05839bd2569aedf8f95557153739c5-216x90.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Ansysソフトウェアとは
構造・熱流体・電磁界・回路・システムなどのさまざまな物理現象や、それらを組み合わせた連成問題を目的に合わせて柔軟にシミュレーションすることができる、マルチフィジックス解析ソフトウェアです。
■主なバージョンアップの内容
AIを活用したデジタルツインソリューションで、MBSEへの対応が可能に
- AIを活用したデジタルツインソフトウェア「Ansys TwinAI」: SysML v2への拡張対応や、Pythonのインタフェースの機能拡充が行われました。Ansys TwinAIがMBSEに対応したことで、システムシミュレーションプラットフォーム「Ansys Twin Builder(TM)」を含めたAnsysのデジタルツインソリューションで、デジタルツインの実現に向けたV字プロセス全体の検証が可能となりました。
これらの機能強化により、大規模で複雑なシステム設計・開発の効率化に寄与します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4714/512/4714-512-1cb98b176cf72637fc352ef1000b9244-1200x475.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]SysML v2への対応により、さらに幅広いシミュレーションが可能になったAnsys TwinAIの画面
物理ソルバー、HPC、GPUの強化により、解析の高速化と効率化を実現
- 構造解析ソフトウェア「Ansys Mechanical(TM)」:GPUおよびHPCソルバーが大幅に強化されました。ベンチマーク結果によると、GPUアクセラレーション(※1)を使用した直接ソルバーは、他社のソリューションと比較して2〜6倍の速度で解析が可能です。また、反復ソルバーの場合も、CPUのみのバージョンに対して2〜3倍の高速化を実現しています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4714/512/4714-512-78a4d2b374e648ea4796a25ffb2fee63-1137x462.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ソルバー機能の強化により、従来のバージョンより解析速度が高速化されたベンチマークの結果
- フォトニクス解析(FDTD)ソフトウェア「Ansys Lumerical FDTD(TM)」:新しいGUIの導入により、FDTD、RCWA(※2)、STACK(※3)ソルバー専用のタブが実装され、モニターの追加・計算リソース(CPU/GPU)の切り替えなどをより直感的に行えるようになりました。
また、FDTDソルバーを使用したGPUシミュレーションが、PEC(Perfect Electric Conductor)や分散を持つ材料に対応したほか、PML境界条件使用時のメモリ消費が約50%減少しました。さらに、マルチGPUシミュレーションがGPUの数に応じて計算速度が線形的に増加するようになりました。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4714/512/4714-512-f8fb61794f5c9da093defbbb3831421d-718x299.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]Lumerical FDTDのマルチGPUシミュレーションのパフォーマンス
- 設計者向けリアルタイムシミュレーション「Ansys Discovery(TM)」:電子機器の冷却や熱交換器などの複雑なシミュレーションを効率的にモデル化するための機能が強化されるなど、熱管理を中心にシミュレーションの作業全体を改善する新しい機能が追加されました。- 従来より大幅に少ないメモリで、複雑なジオメトリに対して高精度なメッシュを生成するGPUメッシング- 電圧降下・電流密度・ジュール発熱を評価するDC電気伝導、および熱電シミュレーション- 高効率ジャイロイドなどの複雑な熱交換器設計をシミュレーションするファセットボディに対する共役熱伝達(CHT)などこれらによって、より信頼性の高いシミュレーション結果が得られるようになり、設計の見極めを早めることができます。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4714/512/4714-512-fecd943802b66da000c22ddfd42ee639-1574x961.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]流体解析の標準となったGPUメッシング
- 電磁界解析「Ansys Electronics」:メッシュ生成に関する機能が強化されました。メッシュフュージョンにおけるメッシュ生成の優先順位の設定や、Ansys HFSS(TM) 3D Layoutにおける初期メッシュのAuto設定などにより、複雑な構造の解析をより効率的に行うことが可能になりました。
Ansys 2025 R1の詳細については、下記 Webサイトをご覧ください。
https://www.cybernet.co.jp/ansys/product/release/release/ansys2025r1/index.html
■Ansys 2025 R1 アップデートセミナー(オンデマンド配信)のご案内
バージョンアップの詳細は、Ansys 2025 R1アップデートセミナーにてご視聴いただけます。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/4714/table/512_1_9e470e5d3c2ea62771a7ce2d3a998e42.jpg ]
※ 内容は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
注釈
※1:GPUアクセラレーション:GPUとCPUを連携させ、コンピューターの処理を高速化させる機能。
※2:RCWA:Rigorous Coupled-Wave Analysis(厳密結合波理論)の略。微細な周期構造に対する光の振る舞いを解析する電磁場解析手法の一種。
※3:STACK:多層(積層:Stack)膜構造に特化したソルバーで、解析的な方法を使うことで直接マクスウェル方程式を解くよりも高速に結果が得られる。
サイバネットについて
1985年の創業以来、物理学などの科学技術とデジタル技術の両面に精通した技術者集団として、製造業の研究・開発・設計部門や大学・政府の研究機関を中心に、コンピュータシミュレーションやサイバーセキュリティ、AR/VR、医用画像処理などに関わるデジタルソリューションおよび技術コンサルティングサービスを提供しています。
近年は、CAE、MBD、MBSEを中心とした製造業におけるエンジニアリングチェーンの革新に加え、PLMやIoTを活用したサプライチェーンの高度化に関わる分野にもソリューションの提供範囲を拡大しています。また、サイバーセキュリティ分野では、最新の脅威に対応した先端的なソリューションを複合的に提供できる体制を構築してきました。さらに、AIを活用したプログラム医療機器の分野において国内で初めての医療機器承認ならびに公的医療保険の適用を受けるなど、医療AIのパイオニアとして業界をリードしています。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.cybernet.co.jp/
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4714/512/4714-512-4e0ef54834353a719be17b2dd8074b7b-800x93.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]サイバネットは、AnsysのApexチャネルパートナーです。
※記載されている団体名、ブランド名、製品名、サービス名は、各所有者の商標および登録商標です。