孫正義氏が「一発OK」を連発した プレゼン資料の秘密とは?

3月21日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン

「企画プレゼンが通らない」「営業先の反応が弱い」「プレゼン資料の作成に時間がかかる…」など、プレゼンに関する悩みは尽きません。そんなビジネスパーソンの悩みに応えて、累計18万部を突破した『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』シリーズの最新刊『プレゼン資料のデザイン図鑑』が発売になりました。この連載では、同書のコンテンツを紹介しながら、著者・前田鎌利氏がソフトバンク在籍時に孫正義社長から何度も「一発OK」を勝ち取り、ソフトバンク、ヤフーをはじめ約600社に採用された「最強のプレゼン資料作成術」のエッセンスをお伝えします。



孫正義社長が「一発OK」を連発したプレゼン術


 ビジネスにおいて、プレゼンは必須のスキルです。


 社内プレゼンで、自分の提案を上司や経営陣に承認してもらう。営業先、取引先などにプレゼンをして、商品やサービスを採用していただく。ときには、大人数の聴衆を前にプレゼンをする必要もあるでしょう。


 こうした場面で、わかりやすくて説得力のあるプレゼンができるかどうかは、ビジネスパーソンのキャリアに大きな影響を及ぼすといえます。


 そして、プレゼンの巧拙を決めるのは「話し方」ではなく、「資料(スライド)」です。プレゼン資料は、プレゼン本番のシナリオのようなもの。ポイントを押さえた資料をつくることができれば、本番ではシナリオに沿って話すだけでOK。どんなに口下手でも、自信をもって話すことができます。そして、相手が納得するに足る情報を、効果的に伝えるスライドがあれば、必ず結果は出ます。「プレゼンは、資料で9割決まる」と言ってもいいのです。


 では、そのようなプレゼン資料をどうつくればよいのか?


 そのスキルを、私は、ソフトバンク在籍中に徹底的に磨き上げました。営業マンとして無数の場数を踏んだほか、孫正義社長に直接プレゼンするなかで、何度も厳しい指摘をいただきながら鍛えていただきました。また、孫社長が多くの聴衆を前に行うプレゼンの資料を作成するチャンスにも恵まれ、実に多くのことを学ばせていただきました。


「課題→原因→解決策→効果」のロジックで構成する


 優れたプレゼン資料には2つのポイントがあります。


 第一に、資料全体をどのような構成で組み立てるかということ。シンプルかつロジカルな構成で、できるだけ短い時間で相手が納得する情報を伝える必要があります。第二に、1枚1枚のスライドをどのようにつくるかということ。スライドを見た瞬間に「ピン!」と内容を理解できなければなりません。この2つのポイントを満たしたときに、優れたプレゼン資料ができあがるのです。


 第一のポイント、すなわち「資料全体の構成」の基本はシンプルです。ほとんどのプレゼンは、「[1]課題(どんな課題があるのか?)」→「[2]原因(その課題が生まれる原因は何か?)」→「[3]解決策(その原因を解消する具体策の提案)」→「[4]効果(提案内容を実施した場合の効果予測)」というロジックで組み立てればOK。細かい枝葉はそぎ落として、このロジックを最も強力に伝える要素だけを並べればいいのです。私がソフトバンクに在籍していたころは、このロジックを徹底することで、何度も孫正義社長から「一発OK」をいただきました(『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』に詳述)。



 


わかりやすいスライドには「型」がある


 この第1のポイントを押さえたうえで、第2のポイントである「見た瞬間に理解できるスライド」をつくる必要があります。どんなに全体構成がよくても、1枚1枚のスライドがわかりにくければ相手は納得してくれません。


 細かい数字が書き込まれたグラフを貼り付けたスライドや、長々と文章を書き記したスライドなど、スライドの意味を理解するのに10秒以上かかるものはアウト。本当に伝えるべき情報を絞り込んで、それがパッと目に飛び込んでくるように加工しなければなりません。


 決して難しいことではありません。「グラフの見せ方」「キーメッセージの見せ方」「ビジュアルとテキストの配置の仕方」などには、すべて「型」があるからです。その「型」に落とし込みさえすれば誰でも「わかりやすいスライド」をつくることができるのです。その「型」をまとめたのが、このたび出版した『プレゼン資料のデザイン図鑑』です。実例スライド400枚を掲載して、”見てマネする”だけで「わかりやすいスライド」がつくれるようにした「図鑑」です。


 一例をご紹介しましょう。この20秒動画をご覧ください。



 この動画でお見せしたように、同じ内容のスライドでも「見せ方」を変えるだけで、格段に「わかりやすいスライド」になります。スライドの改善点はいくつもありますが、最大のポイントは「グラフとキーメッセージの位置関係」にあります。


 ビジネス・プレゼンでは、1枚のスライドにグラフとキーメッセージが入るケースが非常に多いですが、まず第一に、グラフとキーメッセージを上下に並べるのはできるだけ避けるようにしてください。なぜなら、人間の脳は、右脳はビジュアル、左脳は文字情報などの論理を理解することに特化しているため、ビジュアルと文字情報を「上下」に配置するよりも、「左右」に配置したほうが理解しやすいからです。どうしても上下に並べざるをえない場合は、メッセージを上に置くと「スライドの意味」が伝わりやすくなるでしょう(下図上段を参照)。


 また、「左右」に置く場合には、「グラフは左、キーメッセージは右」に配置するようにします。左側から脳にインプットされる情報はビジュアル処理が得意な右脳へ、右側からインプットされる情報は文字情報の処理が得意な左脳に届くからです。それは、下図下段の2つのスライドを見比べれば、すぐに実感できるはずです。



『プレゼン資料のデザイン図鑑』では、先ほどの動画のようなビフォー・アフターを128ケース掲載し、スライドのどこをどう直せば効果的なプレゼン資料になるかを、一目でわかるようにしています。第1章でプレゼン資料の基本を押さえたうえで、第2章から第7章まで、テキスト、グラフ、ビジュアル、アニメーションなどの「型」、さらにはパワースライドの「型」まで紹介しています。


 この連載では、『プレゼン資料のデザイン図鑑』のコンテンツをご紹介していきます。ぜひ参考にしていただき、「わかりやすいスライド」の「型」を身につけていただければと願っています。そして、プレゼン力を武器に、あなたのキャリアを力強く切り拓いていただきたいと願っています。





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