【大惨事】「なんだこのチンケな装飾は！」ゲストが超激怒…ダメダメ会食をセットした幹事の末路
2024年3月31日（日）6時0分 ダイヤモンドオンライン
【大惨事】「なんだこのチンケな装飾は！」ゲストが超激怒…ダメダメ会食をセットした幹事の末路
仕事ができるかどうかは、会食・食事会・イベントにおける「気づかい力」でわかる——「本業とは一見関係のない仕事」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが雑務…」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか？新刊『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い（1,2杯が限界）・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。今回は特別に、その中から「お店選びの極意」について紹介しよう——。
Photo: Adobe Stock
会食の意義が「まったくわからない」
私は広告代理店に入社後テレビ局を担当することになったが、とにかくすべての仕事が壊滅的にできない社員だった。言葉遣い、仕事へのスタンス、テレビ局との交渉の仕方、飲み会・会食での振る舞い方……。うまくいくことはほどんどなかった。
当時私の指導担当であった久保田さんの命によって、私はテレビ局との会食をセッティングするようになった。
しかし私は、この会食セッティングの意義を当初まったく理解できていなかった。なぜ会食に参加しなければならないのか。そもそも日中顔を合わせている相手と仕事が終わった後も一緒に飲むメリットは何なのか。会食なんか時代錯誤な昭和の文化で、なくすべきではないか。頭の中をそのような考えが巡り続けていた。
ゲスト激怒、上司は平謝り…悲惨な結果に
「Nテレビの吉田部長がその日誕生日だから、会食後に行く二次会のカラオケで本人が喜ぶよう準備しといてくれ」
久保田さんにそう言われた私は、生活雑貨を扱うLOFTで誕生日バルーンやキャンドルなど、さまざまなグッズを買って店内を装飾した。「これで吉田部長も久保田さんも喜んでくれるかな」。そう思った（当時はこれでいいと思っていたが、今思うと大学生のクリスマス会以下の、みすぼらしい装飾であった）。
結果は大惨事。Nテレビの吉田部長は「なんだこのチンケな装飾は」と言い、テーブルを大きく叩いた。久保田さんは私の代わりに平謝りしていた。よかれと思ってやったはずが、逆に場を壊してしまったのだ。その場で溶けていなくなりたかった。
当時の私に欠落していたのは「想像力と確固たる意志」。
会食の設定に必要なこのマインドセットを、当時は持てていなかったのだ。
（本記事は、『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の一部を抜粋・編集・加筆したものです）
