3月のパート・バイト時給は上昇続く、リクルート調査は2カ月連続で過去最高更新
2025年4月16日(水)9時29分 財経新聞
【前月は】2月のパート・バイト時給、上昇続く 大阪・関西万博で関西での時給が急上昇
■アイデムは東西日本とも前年上回る
11日、アイデムが3月の「パート・アルバイトの募集時平均時給」を発表した。東日本エリアの平均時給は前年同月比49円増の1,228円、関東4都県(東京、神奈川、埼玉、千葉)は同49円増の1,248円。
職種別では7職種中6職種が前年同月を上回った。その中では販売・サービス職が1,192円(前年同月比:72円増、以下同じ)、飲食サービス職が1,197円(73円増)、その他が1,264円(94円増)で上げ幅が大きめ。反対に製造関連・ドライバー職のみ1,189円(28円減)で前年同月を下回った。
西日本エリアの平均時給は同63円増の1,186円、関西3府県(大阪、兵庫、京都)の平均時給は同64円増の1,203円。西日本エリアは全7職種が前年同月を上回った。その中では専門・技術職が1,352円(61円増)、飲食サービス職が1,138円(77円増)、その他が1,153円(78円増)で上げ幅が大きめ。
■ディップは6カ月連続で前年下回るも求人数は増加
同日、ディップが3月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国の平均時給は前年同月比56円減の1,312円となり、6カ月連続で前年同月を下回った。ただし「バイトル」に掲載された求人件数は同11.7%増の約38万1,000件だった。
地域別では関東が同33円減の1,395円、東海が同46円減の1,249円、関西が同46円減の1,267円、九州が同96円減の1,299円だった。
■リクルートは2カ月連続で過去最高時給を更新
同日、リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が3月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。3大都市圏(首都圏、東海、関西)の平均時給は前年同月比66円増の1,254円となり、47カ月連続で前年同月を上回った。さらに2月に続いて2カ月連続で過去最高時給を更新している。
地域別では首都圏が同50円増の1,281円、東海が同53円増の1,155円、関西が同102円増の1,246円となり、3地域とも前年同月比プラスが続いている。
新年度を控えた人員の入れ替えと共に、春闘による賃金アップがパートやアルバイトの時給に影響を与えた。また関西万博関連の業務で不足する人材を埋めるため、同職種の時給が上昇したという。
■エン・ジャパンは29カ月連続で前年同月比プラス
同日、エン・ジャパンが3月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。全国の平均時給は前年同月比63円増の1,252円となり、29カ月連続で前年同月を上回った。
エリア別では関東が同44円増1,366円、東海が同110円増の1,293円、関西が同87円増の1,358円となり、3地域とも時給上昇が続いている。
学生アルバイトの入れ替えにともない、「販売・サービス系」で求人が増加。また引き続き人手不足状況にある「運輸系」では、正社員の採用が難航していることから、パートやアルバイトの需要が増えているという。
職種別では9職種中7職種で平均時給が前年同月を上回った。その中では販売・サービス系が1,331円(前年同月比:49円増、以下同じ)、運輸・配送・軽作業系が1,307円(66円増)、医療・福祉が1,446円(101円増)で伸び幅が大きめ。反対に企画・事務・管理系が1,231円(39円減)、クリエイティブ系が1,213円(25円減)の2つの職種で前年同月を下回った。