米有力VCが注目する「未来の」食品・農業会社4選

4月17日(火)15時0分 Forbes JAPAN

インポッシブル・フーズ、モメンタム・マシーンズ、ソイレント、アバンダント・ロボティクス、リップル・フーズ──。メディアの注目度も高いこれらの食品・農業関連の各社が持つ共通点は、何だろうか?

答えは、GV(旧グーグル・ベンチャーズ)のゼネラルパートナー、アンディ・ウィーラーが関わる企業だということだ。アルファベットのベンチャーキャピタル部門であるGVは当然ながら、将来有望な企業に狙いを定めることに長けている。

食品関連分野への出資は増加が続いており、2017年には前年比29%増のおよそ101億ドル(約1兆800億円)に達した。そうした中でもGVからの出資を受けることは、起業家たちが資金面において強く希望するものであり、同時に一流企業への成長潜在力に ”信任”を得た証になるものでもある。

以下、GVからの支援を受ける有望な食品・農業関連の4社を紹介する。

1. インポッシブル・フーズ

世界人口が急増する一方で耕作可能地が減少するなか、投資家の多くは今後、植物ベースの食品がより持続可能な食のエコシステムの基盤となると見込んでいる。 ウィーラーが特にこの点に関心を持ったきっかけは、インポッシブル・フーズのパット・ブラウン最高経営責任者(CEO)だという。

同社の「血の滴るバーガー」は、大きな話題を集めた。このバーガーは動物の肉で作ったバーガーを食べたときと同様の感覚をもたらすことに成功。遺伝子操作した酵母を用いてヘム分子を複製し、動物の肉のような赤い色と味、鉄の風味を再現した。

ウィーラーによれば、「パットの主張は、植物ベースの食品を主流したければ、誰もが本当に好んで食べるものを作らなければならない。それだけだ」。GVはこのアプローチに共感。同社のシリーズCラウンドでの資金調達で、出資することに同意した。

2. リップル・フーズ

インポッシブル・フーズは長期的な戦略の下、自社製品の認知度を高めるために当初はレストランに直接、バーガーを販売することから始めた。そして同時に、一貫性を維持できる大量生産プロセスの構築を進めてきた。これに対し、エンドウ豆から牛乳の代替品を製造するリップル・フーズは当初から、全米での販売を開始した。

同社はその統制の取れたサプライチェーンで、ウィーラーに強い印象を与えた。事業を全米規模に拡大するためには、早い段階から高度なサプライチェーンを確立し、大規模小売店への供給と増加する注文の双方に対応可能な状態を整えておかなければならない。リップル・フーズは2016年7月、シリーズBラウンドで3000万ドルを調達。このときリードインベスターとなったのがGVだった。

3. ソイレント

「アンチ・フード」と指摘されることもあるソイレントは、飲料ベースの便利な代替食が今後、より多くの人たちに選ばれるようになる可能性があると考えている。ウィーラーはソイレントの人気の高まりを、便利さを重視する消費者動向からの自然な流れと捉えている。ここ数年に見られる食料品のデリバリーやミールキットの需要の増加に、そうしたトレンドを見て取ることができる。

ただ、ソイレントについてウィーラーが最も魅了に感じたのは、同社のオンライン販売の成長ぶりだった。消費者は味が分からない商品のオンライン購入に抵抗を持つとされてきたが、同社は自社ウェブサイトのみを通じた12パック入りケースの販売で、大幅な成長を実現した。口コミの力に興味をそそられたというウィーラーは、ソイレントのシリーズBラウンドでリードインベスターとなった。同社はこのラウンドで、5000万ドルを調達している。

4. ファーマーズ・ビジネス・ネットワーク

ファーマーズ・ビジネス・ネットワークは2017年の3月、GVとDBLパートナーが主導したラウンドで4000万ドルを調達した。同社は生産者に関する非特定化したデータを収集。大規模なアグリビジネスが抱える情報の非対称性の問題に対応している。

Forbes JAPAN

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