アマゾン、次の野望は建設業? スマートホーム本格参入への布石

4月17日(火)11時30分 Forbes JAPAN

アマゾンは、食料品から書籍、衣類、靴に至るまで、あらゆるところにいるように思える。翌日配送サービスのおかげで、利用者は自宅へ直接届ける必要のあるすべての商品をアマゾンで買うようになった。

さらにアマゾンは米国で、自宅をスマートホーム化するためのコンサルタントの家庭訪問を無料で提供するようになった。多くの人が既に自宅にスマートホーム・ハブを設置し、アマゾンのアレクサやグーグル・アシスタントに照明、音楽、玄関の錠、空調、ビデオカメラ、外部セキュリティーシステムなどを接続している。

スマートホーム・ハブを通じて家全体を自分の声で制御する人は増えており、テクノロジー企業各社はその家庭内のハブの座を競い合っている。

ここで考えてみたい。アマゾンがここから一段上がり、スマートホーム建設会社を立ち上げることは理に適っているだろうか? 私はそれが理に適っていると思う。

アマゾンは大きなリスクをいとわない企業だ。最近には、ホールフーズ・マーケットを買収し、プライム・ワードローブを立ち上げるなど、食料品販売や小売業といった非常に難しい市場に参入した。さらに、ヘルスケアや銀行業にも参入するのでは、といううわさも流れている。

そんなアマゾンが、建設業に挑戦してもおかしくはないのではないか。同社は恐らく、住宅不足の状態にある米国に、スマートホーム建設をもってして新しい風を吹き込むことだろう。

アマゾンは既に、スマートホーム構築に関連するさまざまな分野に投資を実行している。さらに、家をよりスマートにするために思いつく限りのことを仕掛けている。

バーチャルアシスタントのアレクサを使えば、声だけを使って店の予約や、天気予報のチェック、さらには環境に優しい照明などの機器のコントロールでさえも可能だ。さらにアマゾンは最近、米ホームセキュリティー機器企業リング(Ring)を10億ドル(約1070億円)以上で買収した。

同社の製造するモニター付きドアホンは、玄関の来客や家の周辺の様子をスマートフォンで確認できる製品だ。アマゾンはさらに、食料品が底を尽きる前に自動で再注文する製品を開発すると同時に、コンロや電子レンジ、冷蔵庫をどこからでもコントロールして調理できるスマート家電の製造企業に投資している。

前述の通りアマゾンは、米国の一部地域で、社員が顧客を家庭訪問し、自宅のスマートホーム化を提案するコンサルティングサービスを提供している。また、多くのスマート機器の設定や使用方法に関する個別のオンラインサポートも実施している。家庭をよりエコフレンドリーかつスマートにすることにアマゾンが尽力しているのは明らかだ。

もしアマゾンが顧客の生活に価値を加えたいと考え、非常に人気が高く環境にも優しいスマートホーム環境の構築へ向け進み続けるとしたら、家を丸ごと建設するビジネスへの参入を検討することだろう。

アマゾンが、自社のスマート機器を顧客の家の壁に文字通り埋め込みたいと望んだとしても、それは自然な考えだ。他社の建てた家に自社製品を託す代わりに、すべてのプロセスを自分でコントロールすることができる。

これはアマゾンのビジネスパターンにも合致する。そのアイデアはいつも巧妙で、投資は戦略的だ。同社は常に、顧客の生活へ独創的な方法で入り込んできた。顧客のニーズを満たす家を都市部と郊外の両方に建てる会社を立ち上げ、ビジネスを拡大して利益を増大させるようなことは、アマゾンならやりかねないだろう。

食料品から「家」まで、すべてのものをアマゾンから購入する日が、近い将来やって来るのかもしれない。

Forbes JAPAN

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